気遣いや気兼ねなく人と話が出来たら、どんなに気楽だろう!

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【オンライン対話の凄い可能性】

今年に入って急にオンラインミーティングシステムと御縁が深くなりました。

初めは、オンラインで催されるセミナーや対談など、色々な集まり(場)に参加者として体験して。

次には、もっと主体的に自分が自分がオンラインで人が集う場を作る、主宰者として。それが7月に始めた「地球市民塾」です。

大雑把な言い方ですが、ワークショップを行っていると日本人はヨーロッパの人々に比べて温和しいというか、自分の意見を言わない。発言を大きくためらう人が多いと思います。

ところがオンラインだとどうも違うと気がつきました。

初めは互いに遠慮があるのか、やはり最初に会話の口火を切ることにためらう方は大勢おられます。

ところが、一旦会話が始まると、初めの遠慮やためらいがみるみる消えて、皆さんの表情が生き生きしてくるんです。会話自体がまるでエネルギーを得たように盛り上がり、予想も出来なかった展開となって広がり、その過程で新しい知恵やアイデアが生まれてきます。

こういうプロセスって凄い!

「オンラインの会話は日本人の心を自由にする」ーーと言いたいですが、そこまで言えるかどうかはまだわかりません。でもそこには凄い可能性があるようで、楽しみです。自分もオンラインの場を作りながら、また場に参加者として集まる立場から。その過程で、新しいことを試しながら、失敗しながら、そこから学んでいくのが面白い!

こんなオンラインの可能性にご興味ありますか?

こんなイベントに、お家のパソコンから(スマホ、iPadもOK) 参加してみませんか?

オンラインフェス 2017 SUMMER
8月5日土曜日です。

主催は田原真人さん。彼のこの言葉が、オンラインの可能性を端的に言い表していると思うので、ここに引用します;

通常のオンライン講座などとは違い、参加者同士が縦横無尽に繋がり合う一日になると思います。

オンラインでも出会える

という衝撃を、まずは、感じていただければと思います。
オンラインフェス2017SUMMERのページはこちら

私も参加します!オンラインでお目にかかりましょう。
スイス発!男子に聞かせたくない国際結婚女子トーク(男性参加可)

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締め切りの名はオリンピック

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【締め切りが近づくと底力が出る方、いらっしゃると思います。もしその締め切りがオリンピックだったら?】

締め切りがあるのはスポーツ選手だけではありません。

東京2020年に向けて、日本でも色々なプロジェクトが立ち上がっています。リニアモーターカー、都市内WiFiなど、多種多様。

オリンピックの運営に欠かせないのが情報通信技術 (Information and Communications Technology, ICT) システム。それを作り、運営する人々にもまた締め切りがあります。それも何年にも亘る複雑な仕事の相当にキビシイ締め切りが。技術者たちはそれをどうやって乗り越えて行くんでしょうか?

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2020年の東京オリンピック、パラリンピック大会で、情報通信技術 (Information and Communications Technology, ICT) は大きな役割を果すに違いない。数万人にのぼるボランティアのマネジメント、入場券の販売管理、大会や報道関係者用情報システムなど、すぐに思いつく用途を考えただけで、その複雑さ、規模の大きさに頭がクラクラしてくる。

 五輪競技大会に使われるICTは、具体的に言ってどこが特別なのか?経験の豊富なパトリック・ワッティオ氏(以下PW氏、写真)にお話しを伺った。

欧州ICT社会 第34回 オリンピック PW氏写真

 PW氏は、1988年に準備の始まった、アルベールビル(フランス)冬期オリンピック(1992年開催)のICTプロジェクトを皮切りに、約30年間、夏冬のオリンピック、パラリンピック会場で使われるICTシステムに関わり続けてきた。初めは、大会用ICTシステムの製作、運営を担当する会社のマネジャーとして、後には、国際オリンピック委員会(IOC)の技術ディレクターを務めた。そんな経歴を持つPW氏は、五輪競技会ICTの歴史の生き証人である。

五輪ICTは、息の長い、大規模プロジェクト

一回の五輪大会を組織運営する業務は7−8年の間続く。それは開催都市が決まった日から始まり、6年後の大会本番、そして大会終了後も8から9ヶ月の間、業務が続くからだ。ICTもまた同様である。

 ICTは技術革新が速い。当初の予定に変更を迫られることもある。また、担当者としては、限られた予算ではあっても、できるだけ最新技術を使いたい。ここは知恵を絞るところだ。

 五輪大会のために製作されるICTシステムの数は、主なものだけで200から300、ICTに係わる人々は大雑把に言って、3−4千人。ICTを含む、大会関係者の総数は、ボランティアも含め、約15万人という。

電気通信にも、五輪競技会ならではのニーズがある。

ICTプロジェクトには、大会限りの設備、システムと共に、その運用を支えるインフラの建設が必要となる。競技会場内のシステム運用のために、会場外ネットワークの建設も必要になるからだ。そのため、五輪競技大会には、インフラに投資する資力のある通信事業者が必要となる。そのため、ICTのうち、通信部門は、開催国の主要通信企業が担当することが多い。例えば、ロンドン大会のBTのように。

五輪競技大会は、新しい通信技術登場の機会でもある。2018年の冬期オリンピック会場、平昌(ピョンチャン、韓国)では、第五世代 (5G) システムが使われることになっているとか。

日程は絶対

五輪競技会用ICTは、利用目的が多様であることから(大会組織委員会用、競技用、ボランティア管理、会場用交通手段マネジメント、など)、それらに適した、通信、ITシステムからオーディオビジュアルまでを含む、幅広いICT技術が必要だ。その予算配分も、多様な費用負担主体、負担割合など、複雑を極める。しかも、ICTシステムは、開催都市、開催国ごとに異なる都市インフラに適応するよう構築しなければならない。同じ理由で、チケットの販売方法も大会ごとに異なるという。

 しかし、ICT総括責任者にとり、五輪競技会用ICTの最大の特徴は、開催日が決まっていて、その日程が決して動かないことだ。しかもその日は、そのICTの使われる五輪競技会開催日の8年以上前に決まる。世の中にはオリンピックよりももっと大規模で複雑なICTシステムがあるが、開催日が絶対という点は、五輪競技会用ICTプロジェクトだけにいえることだ。

決まった日までに完璧なシステムを作らねばならないという条件は、ICTのプロジェクトマネジメントやシステム構築の進行に大きな影響を与える。それはストレスでもあるが、良い点もある。会期が絶対である以上、何か問題が起きた場合、人々は解決策のためにひたすらエネルギーを集中するからだ。これは、職場の人間関係としては、健康なことだ。

日程が絶対なので、試験には最大限の慎重を期さなければならない。本番で失敗するわけにはいかない。そのため、試験の日程には、予期せぬ故障や、追加試験の必要性も考えて、充分な日程を見ておく。

ICTの変化

ICTに対するニーズも利用形態も大きく変化した。オンラインチケット販売に代表される外部システムとの接続が増加したことから、運用試験の必要なシステムの数が増えたこと、またモバイルニーズの急増に対応する必要が生じた。そのため、情報システムのセキュリティー対策も、カバーする範囲が拡大した。また、もともと個人用として開発されたスマホなどのICT端末(従ってセキュリティーレベルは低い)が業務用に使われるようになり、ネットワークインフラへのセキュリティー要求を高めたこと、会場内で報道関係者の撮影する写真やビデオのような、大容量データを高速で安全に送信する必要が、有線ネットワーク需要を飛躍的に高めていることも、大きな変化だ。

ICTの現場に要求されることは?

ICTは大きく変化しても、現場で働く人々の基本は変わらないとPW氏は語る。

「五輪競技会のICTは、長い長い、マラソンです。その上、大会が始まると、現場の運営に携わる者はタフでなければならない。ICTスタッフは、試合会場の開く3−4時間前からスタンバイします。仕事が終わるのは、試合終了後の更に1−2時間後です。」

「試合は生き物です。いつ何がおきるか、予測できないことばかり。ICTスタッフには、どういう事態にあっても、冷静沈着でいられることが要求されます。私には、会期中は殆ど睡眠時間がありません。」

 ICTという側面からオリンピック、パラリンピックにかかわって来た、PW氏。その彼が、30年の経験を振り返って言った言葉が重い。

オリンピックとは、最小にして最大の複雑なプロジェクトです。そこに係わる人々、組織(政府、企業、団体など)の利害調整は複雑を極めます。それがまた、オリンピックの成功を大きく左右します。」

来たる2020年の東京オリンピック、パラリンピック大会でも、多くの人々がICTに携わることだろう。その人々は、競技の裏側で何を見るだろうか?

ロンドン 五輪大会(2012年夏)のICT担当者たちが、そのノウハウ、経験を二冊の書物に纏めた。下記のサイトから無料で入手できます。

http://www.theiet.org/sectors/information-communications/ict-2012.cfm?origin=homepage

掲載稿はこちら→ 欧州ICT社会 読み解き術 第34回、NTTユニオン機関誌「あけぼの」 2015年3月号

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ヨーロッパ・ジャパン ダイナミクスは取材、執筆、講演を致します。–> こちらをご覧ください。

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金曜の晩、お家からワールドカフェに参加しませんか?

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【お家からワールドカフェに参加しませんか?】

3月10日 金曜日、20:30-22:00pm

ワールドカフェを知っている人も、知らない人も、
オンラインで話し合ったことのある人もない人も。
皆いらしてください。
テーマはダイバーシティです。

こんなことがわかりますーーー
ーワールドカフェってこうするのか
ーオンラインで今まで知らなかった人と会話するって、こういうことなんだ
ーあ、操作はほとんど何もいらないんだ
ーダイバーシティてこうやって理解していけるんですね

自信がない?大丈夫。ビデオ会議を使ったことのない方には、カフェの開始前に簡単な講習会があります。

こんないい機会、見逃さないでくださいね。

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ベストプラクシス・カフェ#6

ダイバーシティの心を育てる
〜授業はワールド・カフェ〜

さまざまな意味での多様性を認め、それを受け入れることの大切さが広く認識されるようになりつつあります。
今回のベストスラクティス・カフェでは、NTT出身でジュネーブ在住の栗崎由子さんが、ご自身が体験して来たダイバーシティと、その心を伝えるために行ったワールド・カフェについてストーリーテリングしてくださいます。栗崎さんは、長年ヨーロッパの国際機関やグローバル企業で勤務してダイバーシティの真っ只中に身を置いて来た方です。栗崎さんのお話をうかがつてから、ダイバーシティをテーマにしたワールド・カフェの効果的な進め方について話し合います。

「ベストプラクティス・カフェ」は、ウェッブ会議システムを活用したオンラインでのワールド・カフェです。インターネット回線を介して自宅やオフィスからZoom Video Conferenceにアクセスすることで気軽にご参加いただけます。お申し込みいただいた方に、ウェブ会議室にアクセスするためのURLをご連絡します。


⑴ 日時:2017年3月10日 20:30-22:00pm(日本時間)
⑵ 場所:ウェッブ会議システム"Zoom Video Conference"上のバーチャル
     会議室
⑵ テーマ:ダイバーシティの心を育てる〜授業はワールド・カフェ〜       
⑶  ゲストスピーカー:栗崎由子さん
⑸ ワールド・カフェ ホスト:香取一昭(マインドエコー)
⑹ 参加費:無料
⑺ 参加申し込み方法:次の情報を添えてtwc.evening@gmail.com にメール
           で参加申し込み願います。
     ① お名前、ふりがな
     ② eメールアドレス
     ③ 携帯電話番号(必須)
     ④ ワールド・カフェ参加経験:あり、なし
     ⑤ Zoom video conference 参加経験:あり、なし

参加申し込みをされた方には参加するためのURLをご連絡します。
なお、当日はヘッドセットとラップトップについたビデオカメラをご準備ください。

フェースブックのイベントページはこちらです

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ヨーロッパ・ジャパン ダイナミクスはダイバーシティ研修を企画、実施致します。–> こちらをご覧ください。

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イノベーションを産み出す仕組み、スイスの産学協働

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【あの小さいスイスがイノベーション大国?なぜ?】

スイスの国土は九州ぐらいのミニサイズ、人口も日本の16%しかない。なのに世界一のイノベーション大国。WIPOの毎年発行する「イノベーション・イノベーションインデックス」で、2010年以来ずっと一位です。

私はイノベーションの産まれる理由にとても興味があります。イノベーションは発想がカギです。科学技術だけでなく日々の暮らしにも仕事にも新鮮な視点は色々な場所で役に立つことは、皆さんもご経験しておられることと思います。

そんなわけで、私の住むスイスがなぜイノベーション世界一が6年も続くのか、どういう背景があるのか、とても興味をもって取材しています。ご一緒にスイスのイノベーション誕生の場所を訪ねませんか?

”イノベーションのメッカ、EPFLに見る産学協働” (記事の全文は、ページ右上「ダウンロード」をクリックすると読めます。)

http://www.s-ge.com/japan/invest/ja/blog/日本企業からみたepflの産学協同

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東京のスイス大使館に「スイス・グローバル・エンタプライズ」という組織があります。主な仕事は日本からスイスへの企業進出を奨励することです。

この記事はそのウェブサイトに掲載されました。

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イノベーションのメッカ、ローザンヌ連邦工科大学(EPFL) 構内にあるイノベーションパーク。セキュラブ社もここに研究部門を置いています。(写真:EPFLウェブサイトから)

 

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イノベーションに女性の参加は欠かせない

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社会のダイバーシティはイノベーションに不可欠だということは広く知られている。現に、外国人の人口比率が約20%を占めるなど、ダイバーシティ豊かなスイスは、世界一のイノベーション大国でもある。

そのダイバーシティの大きな要素として、ジェンダーを見落としてはならない。ところが、スイスでもこの点にはまだまだ改善の余地があるという。科学技術分野の仕事や組織の意志決定には、女性の参加率は低いというのだ。筆者は、その情況を改善するために自身の職場で、また経営におけるジェンダーバランスのコンサルを行なっている二人の女性と知り合った。ジェンダーとイノベーションはどう繋がるのか?このテーマは、わかるようでなかなか分かりにくい。

早速このお二人にお話しを伺った。

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アンドレア・ダンバーさん

二人の専門家

取材に応じてくれたのは、イノベーション支援の実務に携わるアンドレア・ダンバーさん(写真1)と、ダイバーシティラボというNGOを主宰するジョイス・ビンダ-さんだ(写真2)。

ダンバーさんはアメリカ生まれ、光学で博士号を取った後、研究を続けるために、イノベーションを次々に生み出すことで世界的に有名なスイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)に来た。今は専門を生かし、ヌシャテル州政府の産業政策の一環として、CSEMという会社でベンチャー企業に技術移転の支援を行っている。

ビンダ-さんは、ブラジル生まれ、ベルギーとイギリスで仕事をした後、スイスに移住した。英国在住中にジェンダー研究で修士号を取った経歴を生かし、スイスでダイバーシティラボというNGOを設立、今では組織活性化のためにジェンダーバランスを生かす経営のコンサルや、啓蒙活動を行っている (ビンダーさんのウェブサイト<英語>はこちらです)。

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ジョイス・ビンダーさん

女性の参加がイノベーションを促すのはなぜ?

栗崎 なぜ、女性の参加がイノベーションに必須なのですか?

アンドレア・ダンバー 理由は二つあります。

一つ目は、イノベーションは何かの境目を越えたところに生まれるからです。ジェンダー、文化、専門分野などの違う人々が集まり、それぞれなりの視点や、発想を交換し合うことから、人は物事を新しい側面から見ることに気づくのです。

二つめは、イノベーションの成果が誰にも享受できるものでなければならないからです。女性は人類の半分を占めるのですから、利益享受者としてもイノベーションを生み出す過程への女性の参加は不可欠です。

ジョイス・ビンダ- イノベーションは、異質な人々の集まるところで生まれます。性であれ、文化であれ、色々な人が社会には必要です。ものの見方、考え方の違う人々が集まり、共通の目標に向かって行動を起こすとき、そこに異質な存在との対話が生まれます。その過程で、互いに対する偏見や思い込みが外れていき、イノベーションが生まれるのです。

栗崎 何故イノベーションに関わる女性は少数なのでしょうか?

ダンバー これは欧州全体にいえることですが、採用や、昇進の決定権のある管理職の大半は男性です。彼らは女性よりも男性と働く方が容易だと思うようです。企業の役員に女性が3人以上いる場合、その企業の業績は平均よりも高いという調査結果があるのですが、採用や昇進の現状はなかなか変わらないでいます。ジェンダーはイノベーションを生むエンジンなのですが。

栗崎 スイスのイノベーションに女性は大勢参加していますか?

ダンバー 現状では、残念ながら女性の参加はまだまだ不足しています。博士号を取るまでは男女平等なのですが、企業の中では平等ではありません。意志決定に参加する女性は大変少数です。

ただ、希望はあります。米国と違い欧州では、専門職でも80%の時間だけ働くなど、パートタイムの働き方ができます。出産、育児期の女性はこのような制度を利用して働き続けられるので、女性管理職者の数はゆっくりではあれ、増えています。

栗崎 女性をもっとイノベーションに参加させるには、どんな解決法がありますか?

ダンバー 女性をあるレベル以上の責任あるポストに就けることには(経営者の)精神的なブロックが大きいのです。それを減らし、取り除くためには、マネジャーが実際に女性と仕事をする経験を積む必要があります。

各社の男女平等指数を測定し、合格点を取った企業に認証を与えるなど、男女平等の推進施策が必要ですね。

私は技術移転で企業に助言をする立場にあるのですが、担当する企業のプロジェクトに必要な人材の採用ニーズが出てきた場合は、いつも女性を推薦しています。

ビンダ- スイスにも女性管理職者の数の増えている企業があります。それらに共通している点は、社員のダイバーシティ増加が組織のために不可欠である状態だということと、社長が強力に推進していることです。ある会社などは、人事部の反対を社長が押し切りました。

栗崎 ダイバーシティからどうやってイノベーションは生まれるのでしょう?

ビンダ- カギは二つです。異なる考え方を持つ人どうしがふれあうこと。そして、その異質なアイデアを、自分の価値判断無しに受け入れる開かれた心です。そういう人々の頭に、斬新なアイデアは閃きます。これがイノベーションです。イノベーションはモノの形を取らないことも多くあります。反対に、ステレオタイプの目で物を見ることは、イノベーションの敵です。そこで思考が停止するからです。

取材を終えて

お二人のお話しを伺って、筆者は日本社会を考えた。欧州に比べると今でも日本は大変な同質社会だが、それを乗り越えるためには、日本で常識と思われていることに囚われないで物事を見る練習を日々心がけると良いかも知れない。こういう訓練は日本のイノベーション力復活に役立つに違いない。

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仕事でオンラインシステムを使うコツーー私なりの物語

ヨーロッパ・ジャパン ダイナミクスにようこそ!代表の栗崎由子です。

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 最近急にスカイプやZoomといった様々なオンラインシステムを使って仕事を進める機会が増えました。今では欧州や北米では既に、コーチングのような人の心に関わるデリケートな仕事も頻繁にオンラインで行われています。

欧州でビジネスをしている中で、電話会議から始まって試行錯誤しながらたどり着いた私なりの使い方のコツをお伝えします。住む場所にかかわらず、家で仕事をされる方には特に知っておくと便利なコツなので、ぜひ読んでみてください。

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online-meeting

ジュネーブに住む私にとって、日本の人々はもちろん、欧州や北米の人々と仕事を進めるために、スカイプやZoom, Webinarのような手軽に使えるオンラインシステムは必須だ。

ただ、オンラインは対面のコミュニケーションとは違うため、使い方にコツがある。特に、ワールドカフェのようにグループディスカッションを行う場合はなおさらだ。

10月17日、私はIAFジャパンの主催した、ハイブリッド・ワールドカフェにジュネーブから参加する機会があった。これはZOOMというシステムを使い、東京を本会場にして、アジアや北米、欧州からの参加者を繋ぐ、意欲的な試みだ。対面とオンラインの両方を用いてワールドカフェを行おうというのである。

(“ワールドカフェ・アジア パート2 グローバル・コラボレーションの新たな可能性”。詳細はFacebook のイベントページを参照; https://www.facebook.com/events/1269917323029515/

私もその時に「私なりの物語」と題してオンラインで仕事を進めるコツをプレゼンしたのでここにまとめておこう。

☆ オンラインを仕事に使うコツーー「私なりの物語」

1.背景 私のオンラインシステムのつきあい

  • 私は以前、世界230カ国に拡がる世界規模の企業に勤務していたため、電話会議は仕事に欠かせなかった。その後技術の発展につれてWebinar,  テレビ会議なども使ったが、合計するとこのような遠隔コミュニケーションシステムを20年以上使っている。
    • 全てが国際会議だった。
    • プロジェクトマネジメントなど、会議を頻繁に行う必要のある時には特に便利だった。
  • フリーになった今も多用している。今はスカイプを多用している。Webinarも時々使う。

2.私の学び

  • コツは、心の距離の克服だと思う。
    • 直接に顔を見ないため、互いに得られる情報が少ない。そのため感情が伝わりにくい。
    • 背後事情も伝わりにくい。
    • ネット(電話)を切ったら、すぐに元の日常に戻る。会議中には参加者相互間にそれなりの熱意が生まれるものだが、オンライン会議ではそれが持続しない。
    • スカイプでもカメラを使用する方がコミュニケーションは快適だ。
  • 多すぎる機能は不要だ。例えば、企業用として毎回パスワードを変える機能のある電話会議がある。これは設定が煩雑になるだけで、実際には不要な機能だ。
  • 国際会議の場合、電話会議は手軽な反面、料金が高いことが問題。今はネットを使うのでその問題はほぼ克服できたのではないだろうか。

3.私なりの解決策

  • 以前、欧州、北米の同僚たちのリーダーとしてあるプロジェクトマネジメントのリーダーを務めた。私は特に問題の無いときも、定期的に(週一回)ミーティングを行なった。
    • 人が集まると、なにかしら話すべきことは出てくる。それが大事だと思う。自分はこのチームに属しているという感覚を維持できるのだ。
    • ところが、プロジェクトリーダーが私の後任者に変わり、彼の提案で何か案件のあるときだけ電話会議をしよう、ということになった。あっというまにその仮想チームは消滅した。
  • オンラインコミュニケーションには、人としての感情を込めることを、限られた手段だからこそ大いに留意しなければならない。嬉しいことに、このような感情を込めたコミュニケーションは日本人の得意分野ではないだろうか?
  • Webinarは仕事の打ち合わせに便利だ。顔と資料が両方見られる。リアルタイムで資料の修正もできる。

4.べからず集

  • オンライン会議中にキーボードを打つべからず。マイクが音を拾って耳障りだ。
  • 時差に注意すべし。技術に時間はなくても、人は時間から逃れられない。以前、時差の都合で夜中の2時にワールドカフェ参加の経験あり。ところが頭が働かない。これでは折角のワールドカフェも意味がない。

☆ ハイブリッド・ワールドカフェについて オンライン参加者としての感想

  • ジュネーブの自宅から日本の人々と話せたのは良かった。ワールドカフェで同じグループになった人の中には久しぶりにネット上で再会した日本の友人もいた。
  • プレゼンを聴いている間は結構退屈なものである。発表しておられる方には申し訳ないのだが、この退屈さはどんなに面白い発表であっても逃れられないのではないか?というのは、オンライン参加だとリアルの会場と違って目のやり場がない。スクリーンを睨むほか無い。こういう状態は退屈なものなのだと知った。これはなんとかして解決すべき問題だと思う。
  • 今回私は一人で日英語の両方でプレゼンを行ない、議論も行なった。これは相当に頭の負担が大きい。第一プレゼンしながら考える余裕がない。たとえ複数の言葉を話せる参加者であっても、外国語が混じるときには通訳をつける必要があると思う。
  • 最初の二つのプレゼンが終わった後コーヒーブレークがあったが、これはホッとした。気が抜けて良かった。オンラインでもブレークの時間は必用だ。
  • オフライン会場の人々にはイベントの後懇親会があったが、オンライン参加者にはない。オンライン参加とは孤独なものである。

☆ オンラインを使いこなすコツをテーマに最近幾つかの記事を執筆しました。もっと深く知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

高級時計メーカーの携帯電話って?ー 欧州ICT社会読み説き術 (14)

スイスの時計産業

スイスの時計産業は、17世紀頃にジュラ地方で起きた家内制精密機械工業に端を発し、現在に至るまでスイスの主要産業の座を占めてきた。過去何十年もの間、スイスの時計生産量は、世界中で生産される時計の総数のほぼ半分を占めていたほどである。近年の世界的な不況にも拘わらず、スイスからの時計輸出額は過去2年間で32%増加、2011年だけでも輸出額は193億スイスフラン(約2兆円)にのぼる(資料:スイス時計協会)。

ジュネーブはスイス時計産業最大のビジネスの場だ。毎年1月に開かれる、国際高級時計見本市 (SIHH)はその象徴である。SIHHはジュネーブ空港に近い見本市会場で行なわれる大規模なもので、世界中からバイヤーなど時計関係者が集まる。時計に興味のある人なら誰もが知るような、ロレックスやオメガなどの有名ブランドがズラリと出展し、集まる人々は商談に励み、また今年の流行の行方に目を光らせるという。入場は関係者のみの招待制だ。

SIHHと同じ時期に、ジュネーブではもう一つの時計見本市、ジュネーブ タイム エグジビション(GTE)が開かれる。こちらは、SIHHよりも遥かに小規模で、また誰でも入場できる、開かれた展示会だ。ここに出展するのは、いわば保守本流を行く大ブランドとは一線を画した、ユニークなメーカーが多い。

この伝統ある時計産業に、情報化社会は、どのような表われ方をしているのだろうか?筆者はGTEを訪問し、その様子を垣間見てみた。

今どきではない携帯電話

まずここにある2枚の写真をご覧ください。

携帯一体型の時計、写真:セルシウス社
携帯一体型の時計、写真:セルシウス社

精密機械部品のギッシリ詰まった高級時計が、開閉式携帯電話機の蓋の外側に組み込まれている。近年大流行の、軽やかで薄型のスマホを見慣れた筆者の目には、この電話機はいかにも大型で重そうに見えた。そのうえ、携帯電話機の形態は、もうはやらなくなった開閉式。第一、電話機はスマホでもない。なぜだろう?

製造したセルシウス社(本社フランス)の共同設立者でCEOのアンドレ氏に話を聞いた。

「携帯電話機部分は、フランスの軍事機器メーカー、サジェム社製。軍事機器を製造する技術で作られた携帯電話だから、丈夫で長持ちする。」

「開閉式にしたのは、時計のねじを巻く力をシェルの開閉から与えるため。この技術で、セルシウス社は特許を取った。シェルを一度開閉するごとに、時計に2時間分動く力をチャージすることが出来る。」

欧州ICT社会 第十四回 写真2 06 Celsius X VI II - LeDIX Origine Open
Celsius X VI II – LeDIX Origine、電話機部分、写真:セルシウス社

「携帯電話はあえてスマホにせず、電話をかける、主要電話番号を登録するなどの、電話としての基本機能のみに絞った。時計技術には何世紀もの伝統がある。このように長続きしているのは、時計の基本技術が確立しているからだ。携帯電話も同じだ。しっかりした基本技術があれば、それは長く使われ、機械としても長い生命を保つことができる。アプリは古くなるかも知れないが、電話をかけるという基本機能は不変だ。」

「実用向けとしては重いかも知れないが、本来、この製品は機械式時計を愛好するコレクター向け。だから、重さは問題ではない。」

これはまさに、何世紀にも亘って磨き上げてきた機械式時計という、モノ作りの世界からの発想だ。セルシウス社の目に叶う携帯電話とは、何世紀にも亘って使われる時計と共に生きていくものでなければならない。携帯電話機と合体させてはいても、その電話機部分は時計産業の基本に忠実に作られているのだ。伝統ある高級時計に、情報化社会の申し子である携帯電話を合体させるという遊びの精神と、機械式時計の基本精神との見事な共生。まさに、高級時計の面目約如ではないか。

伝統とは進化し続けること

スイスの機械式高級時計のコンセプトには、時代と共に進化するということも含まれている。高級時計財団(所在地ジュネーブ)という、高級時計の産業団体のマニフェストにはこう謳う:

「高級時計」とは、知識やノウハウという「文化」そのものです。 高級時計技術は長年の伝統の産物ですが、伝統に囚われることなく、未来に向けて進化し続けなければなりません。

伝統とは、常に進化し続けることでもある、という精神に注目したい。それこそが、スイスの機械式時計が危機を乗り越えて、パームトップコンピューティングの世の中になっても愛され、生き続ける続ける一つの理由ではないだろうか。

翻って、ICT産業を考えると、どうだろう。ICTは、産業自体が、機械式時計に比べると遙かに若いので、伝統の部分はまだ弱く、未来に向かって進化する方向のみが非常に強いのは当然だろう。だから、携帯電話機に対するセルシウス社のような発想は、ICTの世界からはなかなか出にくいのもうなづける。しかし、世界の何処かには、こんな哲学のもとに、高度な技術を駆使してモノ作りを続けている産業があると知っておくことも必要ではないだろうか。

掲載: NTTユニオン機関誌「あけぼの」2013年3月号

掲載原稿はこちら→ 2013_あけぼの_ICT_第十四回