技術の先に人がいる。

東京電力の計画停電が始まった。そこに、地震被災者の避難所のある地域が入っていた。東京電力の社内の誰一人、机上の計画のその先に、生きている人がいるということを見ていなかったのか?企業として組織が大きくなった反面、人の感性や常識が、意志決定からこぼれおちていなかったか?現場の知を忘れ去っていないか?

こういう人がいる!日本にもまだ望みがあると思える。

地方の電力会社に勤務する島根県の男性(59)は、定年を半年後に控えながら、志願して応援のため福島へ向かった。” (Jiji ドットコム, 2011年3月16日)

報道によると、この方は、18歳の時から原発の現場で仕事をされてきたという。現場の現実を知悉している方にちがいない。

きっと、彼のような人々に、日本の安全も経済発展も支えられてきたんでしょう。こういう人々の大切にされる日本になって欲しい。現場の知と、机上の知とが互いを鍛え合い、磨きをかけ合うことのできる日本に。

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