あの時いじめがなければ、今のボクはいなかった

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【信じるだけでエネルギーになります】

地球市民塾で、チョー現代的なSpoken ジャパニーズと美少女アニメへの深い傾倒ぶりで、終始私たち日本人の大人を驚かせてくれたスイスの青年ラユンさん。「あの時いじめがなければ、今のボクはいなかった」ーーかつてを振り返って彼はそう言います。

待って、そこのあなた!だからいじめはいいことなんだ、という意味ではないですよ。

彼は遂に学校に行けなくなり、自分への信頼をすべて失ってクリニックに入っていたとき、マンガに再会しました。その時彼を支えたのは、自分を力づけるマンガのストーリイでしたが、もう一つ。それはご両親が彼を絶対的に信頼してくれたことだったと言います。

仕事を三つ掛け持ちして自分と兄弟を育ててきたおかあさんと、既に離婚されて別々に暮らしていたお父さん。その2人ともラユンさんがマンガやアニメを大好きということを受け入れてくれたそうです。お父さんは、ラユンさんの部屋を、彼の集めた美少女のグッズで飾り付けてくれました。

ラユンさん、嬉しかったでしょうね。

誰かを信じること,その人の好きなことを、たとえ自分は好きではなくても受け入れること、わかろうとすること、そういう人がいるだけで、人はまた立ち上がる勇気が出てくるんですね。

いじめでなくても、人は生きて行けば辛いことはやって来ます。孤独に苦しむ日もあるでしょう。

もし私の周りのだれかがそういう日々を送っているのに気付いたら、その人を信頼し続けようと思います。

そしてあなたもお願いします。

その連鎖が世の中が暮らしやすくする力になる気がします。

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ラユンさんの登場する回、「マンガがボクをここまで連れてきた」の動画をお分けします。投げ銭 5000円をお願いします。
お申し込みはメールでどうぞ:
宛先  kyoyou.kurisaki@gmail.com
件名欄に「2月17日 動画希望」とご記入ください。

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スイス、のジャパン・マンガフェスティバルにて

 

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あなたの大好きだったマンガはなんですか?

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【あなたの大好きだったマンガはなんですか?】

マンガが大好き!を力にして、人生を逆転したスイスの青年、ラユンさん。彼をゲストにお迎えした地球市民塾はチョー盛り上がりました。

テーマに合わせてドラエモンや猫の手、ウサギ耳をつけて御参加になった方もチラホラ。こりゃオンライン・コスプレだああ!

Reto 地球市民塾 2018-02

”ラユンさん、マンガの何があなたがどん底から立ち上がる力になったんですか?”

ラユンさん ”はい、それはマンガのストーリイです。マンガには、弱くて欠点だらけだった主人公が自分の力で立ち上がる話が出てきます。ジブリなんかもそうでした。弱かった主人公が自分を信じて立ち上がる。ボクはそういうストーリイを自分に重ねたんです。”

そう、やっぱり物語です。物語には力があるんです。

それで私も思い出しました。私もマンガに随分力づけられたんだと。

私もマンガが好きでした。でも両親がマンガの本を買ってくれない。「マンガなんか読んだらアカン」と言われて育ちました。だから友達に少女フレンドやリボンなどのマンガ雑誌を借りてこっそり読んでいました。

好きだったのは、リボンの騎士。手塚治虫の作品です。今読んでもテーマが現代的。女は領主になれないという男社会に無理を重ねながらも凛々しく生きるサファイア姫。そのモチーフに痺れました。同じ理由で私はNHK大河ドラマ、直虎にも注目していましたよ、はい。

リボンの騎士

「おそ松くん」に本気で笑い転げ、「白いトロイカ」では主人公と一緒に厳冬のロシアの野を駆け、「アタックナンバーワン」では試合運びに手に汗握り、、、。

きっとあなたにも大好きだったマンガがあるでしょう?

欲も得もなく,真っ直ぐな気持ちでマンガの世界にスコーンと入ってしまった私がいました。今思うと、自分の生き方には結構そんな影響が効いているんじゃないかと思います。

きっとあなたも。

あなたの大好きだったマンガはなんですか?

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英語ぺらぺら信仰をぶっ飛ばせ!

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【あなたのアクセントのある英語が、生きた英語です】

私は英語がうまく話せなくて、、とひるむあなた、お忘れ下さい。あなたは大丈夫です。😊

国際ビジネスで、国際会議で、私は英語が母語でないけれどもちゃんと仕事する人々を大勢見てきました。

その人たちの英語には母語のアクセントがあります。ケニヤ、インド、ドイツ、スペイン、韓国、中国、、、私の英語にも日本語のアクセントがあります。それが生きた英語です。

そこに必要なのは、自分の伝えたいことと、伝える意志、と思います。

英語は使っているうちに上達します。これは量稽古です。

英語で仕事を始めた時私の思ったことは、うまい英語を話そう、ではなく、相手に伝わる言葉を話そう、でした。どう話したら相手に自分の言いたいことをわかって貰えるか工夫しました。コレ!と思う言い方をノートに書きためたり、受け取ったビジネスメールをとっておいて、自分が書くときにその表現を使ったり。

英語を話すおかげで、今までにたくさんの友達を作ってきました。英語人だけでなく、私のような英語母語でない人たちが大半です。

スイスの青年、ラユンさん(写真)もそうやって日本語を身に付けてきました。今では彼には日本に大勢友人がいます。その上彼の日本語はわたしよりもチョー現代的です。😲

言葉は人生の幅を拡げてくれる。だから楽しい!

あなたもラユンさんに会いに来て下さい。

今の Reto

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あなたもラユンさんに会いに来て下さい。


スイス発オンラインセミナー 地球市民塾

「マンガがボクをここまで連れてきた」

2月17日 土曜日
日本時間 18:00 – 19:30 /スイス 10:00 – 12:30
プログラムとお申し込みはこちらからどうぞ

☆ 今回は日本語と英語でセミナーを行います。
登場する私たちのだれもが英語のネイティブスピーカではありません。でも生きた英語です。

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英語のスピーチクラブで得票の多いスピーチとは?

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【磨くのは言葉だけではありません】

今日は私のジュネーブのクラブの例会で、ちょっと面白い体験をしました。

このクラブの例会には毎回4人のスピーカがいるのですが、今夜のチャンピオンを出席した人たちの投票で選びます。ちなみに会員の出身国は世界中に散らばっていて、メンバーの大半は英語が母語ではない人たちです。

私は今日その得票数を数える係を初めて担当しました。それでどういうスピーチに票が多く集まるか,よくわかりました。

絶対に強いのは、英語が母語でスピーチの内容に共感でき、構成も上手いスピーカです。これはもう悔しいけれど仕方ない。そんな人が今夜もチャンピオンになりました。

面白いのは、他の3人です。どの人も英語の語彙や、ボディーランゲージの表現力は英語母語者にはかなわない。けれどもそれぞれに自分の信条や、懸命に打ち込んでいることなどをテーマにしていて興味深いスピーチでした。投票結果にもそれが表れるんですね。チャンピオンほどではないにせよ、結構な数の得票がありました。

人はちゃんと見ているんですね。

きっと英語で仕事をする際にもおなじことが起きているんだ思います。磨くのは言葉だけではありません。

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自分とは異なる他者から視点を学ぶと、
世界はこんなに面白くなる!

今月の地球市民塾は、スイスの青年ラユン・ヒューリマンさんがゲストです(写真は福島の被災地に近い幼稚園を応援に訪れたラユンさん)。

マンガが好き、から人生をやり直したこと、日本語を独学してしまったこと、スイスのさる山岳鉄道会社にマンガの主人公、”のぞみ”をマスコットとして採用するよう働きかけたことなど、ラユンさんはマンガ好きという以上のものがあるようです。

違う視点から私たちにとっての「当たり前」を見直してみませんか?
あなたの悩みに、何か突破口が見つかるかも知れません。

スイス発オンラインセミナー 地球市民塾
「マンガがボクをここまで連れてきた」

2月17日 土曜日 日本時間 18:00 – 19:30 /スイス 10:00 – 12:30

プログラムとお申し込みはこちらからどうぞ
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https://goo.gl/bhAamJ

☆ 今回は日本語と英語でセミナーを行います。
お手本ではありません。でも生きた英語です。
御自分やお子さんが英語の勉強をされている方、何を目指して英語を勉強するのか迷っておられる方、きっとご参考になると思います。

栗崎がラユンさんにインタビューして書いたブログはこちらです。よろしかったらお目を走らせてください。
日本がボクを苦しみの底から立ち上がらせたースイスのある青年 (1) https://goo.gl/gRKs7i
日本がボクを苦しみの底から立ち上がらせたースイスのある青年 (2) https://goo.gl/8ez5gk

福島のラユンさん

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あなたを動かすエネルギーは何ですか?

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【ただのマンガ好きではありません】

あなたはGive & Takeを信じますか?

私は、うーーんん、大して気にしません。人生てもう少し複雑だと思うんです。

ただ、自分のしたことはどこかを巡り廻って思わぬ時に、思わぬカタチで自分に還ってくるような気はします。それも同じほどの大きさで。

スイスのレーティッシュ鉄道はダボス会議で有名な高級保養地ダボスの街を抜けて山岳地帯を走る鉄道です。天気の良い日に車窓から眺めるスイスの山や牧場は見る者の目を釘付けにします!

昨年、レーティッシュ鉄道は日本のマンガに出てくる”のぞみ”をマスコットとして採用しました(写真)。

それを実現させたのが、スイスの青年、ラユンさんです。

ラユンさんの十代は苦しみのどん底でした。学校でいじめに遭い、2度も退学することに。遂には普通の高校に行けなくなりました。

そこから立ち上がる力になったのは、「ボクはマンガが好きだ!」という強い気持ちでした。これはもう、ただのマンガのファンという以上のエネルギーです。

けれどもそこから彼はまだ長い道を歩きます。その間に日本語も独学で身に付けました。苦労しましたが就職もできました。さあ働いて、お金を貯めて、夢の日本旅行!のはずだったのにの突然の東日本大震災。旅は延期に。

その彼がいったいどうやって、レーティッシュ鉄道にのぞみを連れて来るという大仕事を完遂させるまでになったんでしょう?

ラユンさんはきっと夢の実現に大きなエネルギーを注いだに違いありません。

あなたの夢は何ですか?
その夢に向かって、1ミリでもいい、今日も歩こうと思うエネルギーの源はなんでしょう?
どうしても元気が出ないときは、どうすればいいんでしょう?

今、次の夢に向かって歩いているラユンさん。どうやって想像もできないような困難を乗り越えてきたんでしょうか?彼に聞いてみましょう。きっとあなたにもヒントが見つかります。

あなたもラユンさんにいろいろなことを聞きませんか。オンラインだからそれができます。

スイス発オンラインセミナー 地球市民塾
2月17日 土曜日
日本時間 18:00 – 19:30 /スイス 10:00 – 12:30

プログラムとお申し込みはこちらです。深いお話しをするため定員を20名としました。
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☆ 栗崎がラユンさんにインタビューして書いたブログはこちらです。

日本がボクを苦しみの底から立ち上がらせたースイスのある青年 (1) https://goo.gl/gRKs7i
日本がボクを苦しみの底から立ち上がらせたースイスのある青年 (2) https://goo.gl/8ez5gk

Reto & Nozomi

日本発のマンガでも、日本の外で見ると若者たちは違った見方をしているかもしれません。好みの男性像、女性像も日本のそれとは大きく違うことは、マンガに関わる人なら世界の常識です。

ビジネスではその違いは見逃すわけにはいきません。商品や広告に対する消費者の好みを日本の価値観は一旦脇に置き、注意深く調べる必要があります。日本人上司と現地人社員の意識のすれ違いの原因はこういう互いの「好み」の食い違いと共通しています。

ただいまメールマガジンの準備を進めています。メールマガジンではブログに書かないことをお届けします。日本人のための国際交渉術、ヨーロッパで仕事をする苦労話など、私の30年に及ぶヨーロッパ実体験からくる話ばかり。他では聴けませんよ!

用意ができたら直ぐにお知らせしますので、どうぞご登録を!

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日本がボクを苦しみの底から立ち上がらせたースイスのある青年 (1)

あなたの外国とのコミュニケーションのズレを直し、価値に変えるヨーロッパ・ジャパン ダイナミクスのホームページにようこそ。

ヨーロッパ・ジャパン ダイナミクスは何をする?–> こちらをご覧ください。

ヨーロッパ・ジャパン ダイナミクスとは誰?–> こちらをご覧ください。

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【あなたの「大好き」は何ですか?】

「自分はこれが大好き!」という生き方を通じて苦しみの底から立ち上がった青年がいます。

スイスの若者ラユンさんにとって、その「大好き」は日本のマンガやアニメでしたーーと、それだけなら驚くことはないかも知れません。けれども、ここまでどん底もそこからの這い上がり方も徹底している人は少ないと思います。

あなたの「大好き」は何ですか?

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「オタク?興味ない。自分はそういう人とは友達になれそうもないから。」

私はそう思っていた。

ラユン・ヒューリマンさんに会って、私は自分のモノの見方が狭かったと知った。(写真ラユンさん)

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ラユンさん(写真提供も)

ラユンさんは、チューリヒの公共交通局で働く、25歳の若者だ。

ラユンさんは、「日本は自分の人生を変えた」という。

彼のフェースブックの自己紹介は彼が日本語で書いたものだ。

「オタク文化の喜びを共有する事に情熱を注ぎ、ファンに日本文化を促進するために、イベント組織と共に活動しています。」

ラユンさんは、スイスのどこにでもいそうな好青年だ。日本で言うオタクという言葉にまつわる、漫画や昆虫など、何か一つのことに夢中になるあまり、引っ込み思案な性格とか、ちょっと変わっているというイメージは、彼にはない。

その彼が、自分はオタク、という。

え?なぜオタク?そもそも、なぜ日本に関心が向いたの?

私は、興味のかたまりになった。

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ラユンさんの住まい(写真提供 ラユンさん)

アニメから日本を知った。

ラユンさんが日本のアニメにのめり込んだのは、学校でいじめに遭い、苦しみ抜いた10代の終わりだった。

ラユンさんは性格の優しい人だ。スイスでは男の子は強い態度を見せないと、いじめに遭うという。彼は、いじめに耐えきれず16歳で学校を自主退学し、その後、進路を変えて職業学校に入学した。

しかし、そこでも再びいじめに遭うようになり、再び自主退学を余儀なくされた。17歳の時である。

二度の退学に、ラユンさんはすっかり自分に自信をなくした。毎日死にたいと思ったという。

遂に彼はあるクリニックに入院した。

やっと回復し始めた頃、彼は社会復帰を支援するプログラムに参加した。そこで出会った女の子が日本のアニメのファンだったことから、ラユンさんも子供の頃好きだったアニメを思い出し、再びのめり込んだ。

「どうして僕は、アニメを止めたんだ?」と思ったという。

スイスでは、ドイツのウェブサイトから、アニメを好きなだけ見ることができた(ラユンさんは、スイスのドイツ語圏の人だ)。そうして、アニメを通して日本に興味を持つようになり、日本についてもっと知りたくなった。

自分の大好きなものを見つけたラユンさんは、18歳になった時ハラが据わった。「自分の人生を創ろう、いじめに負けない自分になるぞ」と決心した。

彼は社会復帰を試みて、仕事探しを始める。二度の退学と入院歴のある若者に仕事はなかなか見つからなかった。180通の履歴書を送ったという。その中で、ただ一つ、スイス国鉄だけが、見習い社員として3年間働くオファーをくれた。(註:ここでいう「見習い社員」とは、スイス独特の教育制度の一部。職業学校に通いながら、週の大半は職場で働き、必要な技能を身につける。)

ハラを括った彼は、猛然と外国語の勉強を始めた。日本語、英語、フランス語を一度に学んだという。同時に、憧れの日本に行くお金を貯めた。

挫折を乗り越えてフクシマと出会った。

ようやくお金を貯めて日本行きの航空券を買った2011年、思わぬ災難に見舞われる。出発日は、東日本大震災の二週間後だったのだ。フライトはキャンセルとなり、初めての日本行きの夢は潰えた。ラユンさんはこれ以上ないほど、がっかりしたという。

けれども、彼はくじけなかった。そういう自分をなんとかしようと思った。そして、つらさに真正面から向き合った。

丁度、職業学校の卒業研究のテーマを選ぶ時期に来ていた。ラユンさんは、「フクシマの復興」をテーマに選んだ。学校の性格上、本来なら経済や産業に関するテーマでなければならなかった。けれども先生に相談すると、やってみなさいと励まされた。

ラユンさんは、英語と日本語で資料を集め、研究レポートを書いた。それは最優秀作品に選ばれた。

「小学生時代、ゲームばかりしてちっとも勉強しなかった僕ですが、優秀な成績でその職業学校を卒業しました。」と彼は言う。

更に自信を得たラユンさんは、「自分はもっとできる。」と思った。そうして、再び日本行きを志した。

2011年12月、ラユンさんは、遂に日本行きを果たす。真っ先に訪れたのは仙台、そして福島だった。その計画に両親は大反対したが、自分はあなた(福島の被災した人々)のことを考えているということを、行動で示したかったという。

福島では、原発被害による立ち入り禁止区域から2キロの場所まで行ってみた。涙が止まらなくて、2時間だけそこにいて東京に戻った。

彼は今でも日本に行くと必ずお見舞いの品を持って福島の被災地を訪れ人々を励ましている。

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福島の被災地を訪れたラユンさん(写真提供 ラユンさん)

ラユンさんにとってのオタクとは

ラユンさんは、アニメをきっかけに、オタクを知った。学生時代にスイスの“漫画フォーラム“で知り合ったアニメ好きの友人が、「オタク」といわれる人々のいることを教えてくれたのだ。

ラユンさんにとってオタクとは、「自分が情熱を傾ける“何か”に対し誇りを持つ人々」と映った。彼はそこに、アニメを好きになることで本来の自分にコネクトし、立ち直った自分と同じものを感じた。

そんなラユンさんだから、初の日本旅行では、仙台、福島の後に東京コミックマーケット(コミケ)を訪問した。(註:東京コミックマーケットは、世界最大の同人誌即売会。例年8月と12月に開催される。漫画、アニメ、ゲームを始め、現代日本の様々なポップカルチャーが一堂に集う場となっている。ウィキペディアより抜粋。https://ja.wikipedia.org/wiki/コミックマーケット

以来、彼は何度も日本を訪問し、オタクの同好の士と友人になり、コミケの常連となった。日本に行くたびにアニメに題材をとったポスターや、タオル、枕など色々な“グッズ”を買い、自分の部屋をアニメだらけにした。それを写真に撮ってウェブサイトに載せたら、いつの間にか「スイスのオタク」として、日本のオタクの間で有名になっていた。

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ラユンさんのコレクション(写真提供 ラユンさん)

ラユンさんはオタクをどう考えているか、ここで彼の言葉を引用しよう。

「僕はオタク人生を楽しんでいます。オタクとは、自分の大好きなことを持っている人のことです。僕は日本のアニメのイラストが好き。そこにイラストレータのパッションを感じます。技術もアートセンスも素晴らしい!」

「僕は、日本で『スイスのオタク』、『美少女ゲームをするスイス人』として有名になり、オタクたちのチャットにも登場するようになった。

やがて彼らは、僕を日本のオタクと比べるようになりました。

けれども、そういうことは、僕は嫌いです。それは、他人を自分の価値で判断することだからです。

僕はレッテルを貼られるのはいやです。

自分の好きなことを好きでいるのは、何も悪くない。そのままの自分でれば良いんです(Be yourself)。そう思ったとき、『よし、僕は日本のオタク文化を変えよう。』と決心しました。」

僕のしたいこと

そんなラユンさんだが、日本社会でオタクは必ずしも良く思われていないことを知っている。偏見にも気づいている。

彼自身、日本のオタクは自分の良いと思うことをやり過ぎる、と感じることがある。キモイ格好で秋葉原を練り歩くなど、これはどうかという行動をとるオタクもいる。彼、彼女たちは他のオタクや一般の人々の注意を惹きたいのだろうが、それもまた、他の人に自分の価値を押しつけていることになっていないかと思う。

だが、ラユンさんは、時にはそういう奇異な行動をとるオタクの内心もまた感じ取っている。日本のオタクは、人を、社会を、現実の女の子たちを恐がっているんじゃないだろうか、と。彼らは孤独なのだ。

ラユンさんは、それを変えたい。彼らが、自分の値打ちを自分で受け入れ、認められるようになるようになって欲しいと思う。

再びラユンさんの言葉を借りよう。

「僕はオタクである喜び、つまり、何か大好きなことがあるという生き方を通じて、日本の人達を力づけたいと思います。自分の価値を自分で認められるようになって欲しい。小さくなる必要は無いと気づいて欲しいのです。」

ラユンさんは、その気持ちをすぐに行動に移した。彼はツイッターなどSNSで毎日自分を語っている。彼は「自分はこうだ、こう思う」と語るが、他の人に自分のようにしなさいとは言わない。

ラユンさんは、自分は新しいオタクのモデル(ありかた)だと思っている。ツイッターで「スイス大使ラユン」と自分を名乗るのはそのためだ。

ラユンさんにとり、日本人は、オタクを通じて、なにか大好きなことを持っていることの喜びを教えてくれた人達だった。彼はその喜びを他の人達にも分かって欲しいと思う。その為に、日々行動している。人や社会に文句を言うだけでは物事は変わらない。行動すること、自分に出来ることだけで良いからーー彼はそう考える。

 「自分の夢を大事にして、自分の歩いてきた道を大事にして、諦めないでください。」というメッセージで、ラユンさんは話しを結んだ。

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