30年ぶりに戻ったら (68) — クリスマスが嫌いだった話

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【クリスマスは淋しい日】

私はクリスマスが嫌いだった。

クリスマスは、外国人の私に自分がひとりぼっちで淋しいことを思い出させる日だからだ。

北米でも、ヨーロッパでも、クリスマスの週は誰もが家族のところに帰省する。クリスマスは、離ればなれになっていた家族が集い、静かに過ごす日なのだ。丁度日本のお正月のように。

カナダに留学していたときには、帰省しない留学生もいた。そういう留学生仲間と集まって、パーティーを開いたものだった。

ところが大人になるとそうはいかない。

ヨーロッパに住み始めた頃は、ヨーロッパの年末年始の様子が物珍しくて日本には帰らなかった。クリスマスには南仏の友人の経営するオベルジュ(宿屋)に行き、外国人の友人たちと過ごした。

時は移り、その友人もオベルジュを畳むと、いよいよ私は行き場が無くなった。一度、暗く寒いジュネーブでクリスマスの週を過ごしたことがある。これには一度で懲りた。手持ちぶさたに街を歩いてみたが、お店も美術館も閉まり、街はしーーん。

こんな休暇は二度と過ごすまい!と決心したのは、冬中暗い雲の垂れ込めるジュネーブの気候のせいでもあるだろう。

ところがだ。ヨーロッパは年明けは元旦だけは祝日だが(私の知るフランスとスイスのこと)、2日からは通常営業。

これには参った。

なぜか私の体が付いていかない。どーーしても仕事モードになれない。😲 同僚たちはへいちゃらで仕事を再開しているのに。つくづく自分の体には、日本のお正月の三が日の習慣が染みついていると思った。

そして今、30年ぶりに日本の「クリスマス」。家族が揃う日ではなく、若い人たちはデートに、子供たちはサンタさんから貰うプレゼントに目をキラキラ。クリスマスの日に街が静まるどころか、賑わうのだ!😲

なにか、こういう現象は本末転倒のクリスマスという気がしないでもないが、まあいいか。クリスマスを文化のフィルターを通して翻訳すると日本ではこうなるんだろう。

私には,クリスマスは無く、お正月準備を進める人形町の商店街のたたずまいがあっぱれと目に映る(写真)。

これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

人形町年の瀬
人形町の年の瀬にクリスマスはない

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学びのポイント:「クリスマス」と言って頭に浮かぶものは国によって大きく違う。今日はあなたの思いがけない固定観念に気付く日に!

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クリスマスのないたった一つの日本の街

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12月の日本は、日本人の器用さと季節の変化を楽しむ才能に気付かせてくれます。

まず、クリスマス。私の住んだフランスやスイスでは12月になると街はイルミネーションで飾られます。その装飾は、明るいだけではありません。明かりによって生まれる陰の作り出す効果もまた全体としての美しさを構成しています。

そしてクリスマスは家族が集まって過ごす日。教会に行く人にも行かない人にも、クリスマスは静かな日なのです。

日本に来ると、これがどうも季節行事に変わっているような。街は赤と緑、それに金色で飾られますが、それはお祭りという感じ。クリスマスプレゼントやケーキが全面に出ていて、パーティー気分が盛り上がる仕掛けがあるような。これは桃の節句にひな人形を飾り、端午の節句に鯉のぼりを揚げるような感覚と同じではないかしら?

丸の内のイルミネーションを今年初めて見ました。綺麗なこと!でもそこには陰がない。光で埋め尽くされている。(うーーん、ちょっとやり過ぎ。照らせばいいと言うモンじゃない。)

12月25日にいよいよクリスマス気分がクライマックスになるとーーーその翌日にはツリーや赤や緑の装飾は見事に片付けられ、門松や注連飾りが街のあちこちにもう据え付けられています。

たった一晩でクリスマスからお正月へ!この変わり身の速さ、器用さ!何度見ても感心します。

そんな日本にたったひとつ(と私は思います)クリスマスのない街があります。

東京の人形町です。

私はこの街の年の瀬が好きです。昨日訪れると大通りに提灯がかけられていました。もうすぐしめ縄などを売る露天がずらっと並びます。

江戸時代から続く商店の多いこの街の、そういう我が道を行くところが好きなんです。

(註:浅草もクリスマス飾りをつけない街だと後から読者に教えて頂きました。)

人形町年の瀬

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