30年ぶりに戻ったら (14) — 学校給食は世界のアタリマエじゃなかった

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【学校給食は日本女性の恩人だった】

私は、小学校には給食があるものと思い込んでいた。

パリに住んだとき、昼食に夫と子どもが帰宅するので主婦は働きに行けないという話を聞いた。

スイスも同様だった。

スイスのシングルマザーの友人は「それだけじゃないわ」と言う。彼女は、保育所の料金が高く、自分の給料の大半を取られてしまうと憤っていた。スイスでは女性は家にいるものということになっている。昼間子どもをどこかに預けて外出するのは金持ちの主婦のすることである。従って、保育所の料金は高額で良い、という考えがあるそうだ。

そういう実情を見聞して、私は日本の小学校の完全給食がどんなに女性の就労を可能にしているのか、初めて気がついた。

日本では保育所は大変不足していると聞いている。しかしそれが裕福な家庭の主婦のものという観念は日本には無いだろう。

そう考えるとき、日本も悪くないと思えるのだ。

これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

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シャンシー村の小学校の子供たち、夏休み前のプロモシオン(年中行事)

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学びのポイント:子どもの頃にアタリマエと思い込んだことは無意識の中に入り込んでいて大人になっても気付きにくい。人生に気づきはまだまだあると思って自分に向き合おう。

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30年ぶりに戻ったら (13) — 日本はICT大国だけど、、、

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【おや、スイスよりのろい】

うわーーーい、インターネット開通!!🍾🍾🍾

間に合わせ用のルーターから設置型へ。安定度が違う。

これでもう、Zoomミーティングの途中、突然画面から消えなくて済む!

メールを書き終え送信ボタンをおしてから終了まで、待ち時間ゼロ!

初めに電話会社のショップを訪れてから三週間。ネット開通に4-5日かかっていたスイスをのろいと思っていた私、思えば世界を知らなかった。

これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

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学びのポイント:見かけと現実の間にギャップがあることは、情報通信技術(ICT) だけではない。良く注意して事実を見よう。そこにサービス改善や新しいビジネスのアイデアがあるかもしれない。

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30年ぶりに戻ったら (11) — 名刺交換がネットワーキングの始めで終わり?

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【ビジネスも紙で?】

ビジネスパーソンの集まりにもボチボチ出かけ始めた。名刺をたくさん持って。
ところが直ぐに気がついた。大半は名刺交換したら会話は終わり。

え!?

頂いた名刺を見て、私が「これはどんなお仕事なんですか?」「何年続けておられますか?」などと話しかけ、その方と会話を繋げようとすると、だんだん相手の方からなにやら居心地悪そうなオーラが出てくる。気を読まない私だが、これは”あなたとの会話にこれ以上引き留められたくない”というサインか?と気付く。

じゃあなぜネットワーキングの集まりに出てくるんだろう?

人と知り合わなくてもいいから、名刺を集めるだけ?

私の付き合ったヨーロッパの人々がどの人も皆社交上手とは思わない。色々な人がいた。ジュネーブの人々のなかなか打ち解けない気風には手の打ちようがないと感じたものだ。それでも、ヨーロッパの人々は社交の場では話をするものと、一応は心得ていたように感じる。

方や日本の人々は礼儀正しく名刺交換するプロトコルは熟知しているのに、自由回答になるとからきし答えが出てこない。ましてや、私に質問する人などは皆無に近い。会話が弾まないのだ。それどころか、だんだん私が相手の身元調査をしているような気がして申し訳なくなってくる。

会話しない人々は、答えるものを持たないのではない。ひとりひとり、ちゃんと何かをお持ちのはずだ。ただ、そういうご自分を語る方法を知らない。圧倒的な練習不足なのだ。

国際ビジネスの場で日本人はここで損をする。

これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

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学びのポイント:まずあなたの目の前にいる相手に興味を持とう。会話の練習は毎日できる。それを積み重ねるかどうかで人生は大きく変わるだろう。

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30年ぶりに戻ったら (10) — なぜ日本の衰退の原因がダイバーシティから透けて見えるのか?

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【力尽くでムキにならないと
ダイバーシティはできない】

ここまでブレのない、本気で本音のダイバーシティに対する考えを聞いたことがなかった。日本にもこんな経営者がいらっしゃるのだ!嬉しくなった。
興奮が醒めないうちに、私の主観で拾った要点をシェアします。(御注意、長文です)

先日カルビー会長兼CEO、松本晃さんのお話しを、リーダーシップ111(ワン・ワン・ワン)の会合で伺いました。

・ダイバーシティは会社の成長に不可欠。しかし私はフェミニストではない。
・ダイバーシティ推進は誰かの既得権益を奪うことになる。抵抗があるのは当然だ。だから力尽くで進めるしかない
・まず会社の文化を変えることから始めた。○「おはようございます」、×「お疲れ様」、全員「さん」付けで呼ぶ
・時代は変化した。かつての成功モデルだった「高学歴、高齢、男性」によるマネジメントは通用しない。「工業製品、大量生産、偏差値教育」は通用しないのに、日本は今でもそれを続けている。国の弱体化の原因だ。
・変革とは既得権を奪うこと。私は率先してそれを捨てた。人事権、個室、接待費ect.
・経営とはすべてのステークホルダーを喜ばせることだ。優先順位は、①顧客と取引先、②従業員とその家族、③地域社会、④株主
・経営を優しい言葉で言うと、世のため人のために(必要条件)、儲けること(十分条件)
・何を変えたか?仕組み、組織、人の順に変えた。まず社員にカルビー60年間の棚卸しをして貰った;①良いことだから続けること、②良いことだが出来ていないこと、③無駄だから止めること。
・古いものをまず捨てよ。それを温存したまま改革は出来ない。例えば就業規則を廃棄した
・ダイバーシティ推進委員会を社内に作った。2年交替、全員参加
・初の女性地域事業部長が誕生したとき、彼女に一つだけ命令した「4時に退社せよ」。他の社員も、女性から始まってその例に倣い始めた
・このように改革は上からでないと進まない
・ダイバーシティは企業成長のエンジンだ
・働き方の改革と同時進行が必要だ。長時間働けばモノを多く生産出来る時代は終わった
・「働く」とは何か?ーーあなたのクライアントは誰か?あなたのクライアントの抱える問題は何か?あなたはその問題を解決しているか?働くとはそういうことだ。それをしていないなら、あなたは働いていないのだ
・会社は社員に成果を求めている。社員の時間を奪うことではない。会議は不要。在宅勤務でもよい。成果が出ればよいのだ
・会社とは魅力的な人を作るところだ。そういう人々は良い仕事をする。すると会社は儲かる
・あなたのリーダーシップが会社を強くする
・リーダーシップには正解がない。決めてその通り実行するべし。うまく行かなければ、やり方を変えればよい
・強いリーダーの要素;伝える、決める、逃げない(結果に対して責任を取る)
・社員への感謝、認めること(賞賛すること)、報酬の三つのバランスが大切だ
・カルビーの「夢経営」について、これは積み上げではない。夢を持つこと!夢は持たないと実現しない
・仕事に男女差は全くない
・ダイバーシティの必要な理由を、社員に何度も丁寧に説明した。3−4年かかった。
・決して考えを変えない人はいる。そんなものだと思って進めよ
・女性登用の成果が出ると、人はそれを認め始める
・女性は昇進を望まない、登用する人材がいないというのはウソ。アサインすればよい
・カルビーでは女性役員の登用から始めた。(下から積み上げではない)。登用して育たなければ役員から外せばよい。その点は男女とも同じことではないか?
・私は成果主義だ。時間も金も無駄に使わない。通勤時間は無駄だ。給料は投資、社員成長の源泉だ
・私は経営者としてダイバーシティを進めないと会社が弱くなるのでやってきた。組織が存続するのは従業員とその家族のために必要だ
・女性は人口の半分だ。女性を活用しなくて会社はやっていけない。ゴルフするのに、右手だけで打てますか?
・ダイバーシティとしてなぜ女性に主眼をおくのか?それは女性が充分に使われていないからだ
・性差は当然ある。均質な集団に異物の入るやりにくさはある。それを乗り越えなければ経済は成長しない。会社も成長しない。顧客、社員、地域社会、株主に対し責任を果たせない。
・現在カルビーは59点までは行った。改善点はある。しかし合格点までは行ったかなと思う。

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ヨーロッパのダイバーシティ、「あなたは何人?」と言う質問が意味を持たない

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学びのポイント:企業や、組織にとってのダイバーシティ推進とは一人一人の個性を生かす経営を意味する。ダイバーシティ推進は、すでに煮詰まり日本経済衰退の原因となっている同質社会を変え、新鮮なエネルギーを吹き込むために必須の方向だ。

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30年ぶりに戻ったら (9) — 日本の国際化も進んだなと思うとき

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【これが世界のアタリマエなんだったと思い出す】

あさってはいよいよ光が家に来る、これで途切れ途切れのネットとおさらばじゃ、ネットサーフは思いのまま、Zoomも途切れないでずっとネットミーティングにいられる!この日を待っていた、2週間の日々 ーーと喜んだのも束の間、

「オタクには光ファイバを引き込めません」

電話会社からの通知に怒髪天を突いた私は、30年ぶりの日本を十分に理解していなかったのだ。

ま、まさかあーー!😱
家に1Gが来ない!?、ケーブルは近所に張ってあるじゃないさ?

電話会社のコールセンタと、私の申し込みを受け付けたショップと代替案として提案された別の会社と、その三者を電話で行ったり来たり。これで私の午後は終わった。

日暮れと共に気持ちを落ち着けて考えた。
私は日本に過剰な期待をしていたのだった。

ネットの王国日本、Eコマース花盛りの日本、
律儀で緻密な仕事をする日本の人々、
時間を守る日本の人々、というイメージを
私は無邪気に鵜呑みにしていた。

これがパリならこんなドタバタは日常茶飯。いちいち怒るより、マロニエの若葉を愛でながらカフェのテラスでワインをすするのが幸せな生き方というもの。

ジュネーブでもこういうことは起きた。ネット会社が解約請求をずさんに読んで、最もネットの必要な引っ越しの日にネットを止めようとしたり。
なぜ私は、日本ならそういうみっともないことはないと無意識のうちに信じていたんだろうか?

なぜ日本にだけ、そんな期待をしていたんだろうか?

日本も国際標準になってきたんだ。これが日本でなければ、そんなことは当たり前だもの。

これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

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ソファは友人の手に

 

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学びのポイント:自分が怒ったときはチャンス!何かに対する過剰な期待をしていたのかもしれないと、一歩引いて考えてみよう。自分の無意識の思い込みが見えてくるかもしれない。

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30年ぶりに戻ったら (4) — 国際引っ越しの後、最初にすべきこととは?

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【再びモノを捨てる日々】

時間があると家に溜まりに溜まった、今となっては不要になったモノを捨てています。ヨーロッパを出るときも、多くのモノにお別れしてきました。それを日本に着いてまた同じことをしている!

今度は、自分が暮らし仕事するスペースを作るために、そして2ヶ月後に船便で送られてくる段ボール箱32個の自分の荷物の置き場を作るために。

今の家の広さは前の家の半分ほど。そこに母が一人で住んでいました。それでもまあ、よくもこんなに溜まったというほど、モノが収納されています。本人もすっかり忘れたモノが多い!😲

ヨーロッパから来ると、日本は隙間を見逃さない、モノの収納の知恵に溢れているように見えます。ベッドの下に置く引き出しとか、押し入れの隙間にピッタリはまる衣類ケースとか。

日本は収納のクニ。

ヨーロッパでは特に広い家に住んだわけではありません。でもそこまでモノの収納に躍起にならなかったな。

これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

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学びのポイント:心の離れたモノは手放そう。それはあなたとモノとの卒業だ。そして人生の次の一歩を踏み出そう。

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30年ぶりに戻ったら (1) — ひゃー紙!

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【日本は紙の国。神というよりも。】

この一週間足らずの間に住民登録に健康保険申請、携帯電話とネット回線の見積もりに申し込み、多くの用紙に同じ住所氏名を何度書いたことか。

そういう用紙が既に大量にたまり始めた。

その紛らわしい多くの書類を苦もなく裁き、私に丁寧に説明してくださる担当の人々の凄さ!
これが紙の国を支える人々だ。

たいていの用紙はネットからダウンロードしてコンピュータで記入、最後にサインをすれば済むようになっていた十日前までの暮らしをつい思った。

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World map in Europe
ヨーロッパ人の見る世界。日本は右隅に

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