30年ぶりに戻ったら (67) — 寒いのはどっちか?

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【寒いのはどっちか?】

私は千葉県に住んでいる。

ここ数日急に寒くなった、、、のではあるが、それを感じるのは家の中だ、外ではなく。

例えば朝。目が覚めると顔が寒い。室内の空気が冷たいのだ。

食器を出そうと戸棚を開けて茶碗やお皿に触ると、ヒヤリと冷たい。

ジュネーブでもパリでも、そんな経験は無かった気がする。アパートはセントラルヒーティングだったので。

私の住む関東地方のことしか知らないが、日本にいると冬は暖かいと思う。

第一、青空がでる!

スイスでは冬は標高2000mぐらい上って雲の上まで行かないと青空は見られなかった。人々が週末にスキー場に行くのは、週に一度青空を見に行くためでもあるんじゃないかと思う。ジュネーブでの冬は、連日どよーーんと低い雲が頭の上までたちこめて、1日中”暗さが”(明るさではない)変わらない日々を送るのだ。週に一度は「人生て良いよな!」と思いたい。

東京とその郊外では12月でもまだ手袋がいらない。人々は薄手のコートを着て、軽い靴を履き街を歩いている。

ジュネーブの冬はただの「寒い」よりも一枚上だ。凍てつくというう語感が当たっている。キチンと防寒したコート、帽子、手袋、足首まである靴はお洒落のアイテムではなく、生きるための必需品だった。

家の中は寒いけど、関東の冬はカラリと晴れて布団が干せるほどだ!だから、ま、いいか。
これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

下総台地の冬
驚いた、関東では冬でも野菜ができる!

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学びのポイント:私たちのものの感じ方もまた住む場所の気候にかなり影響を受けていると思っておく方が良い。今あることだけが世界の全てではないと知るだけでも気持ちが軽くなるから。

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30年ぶりに戻ったら (68) — クリスマスが嫌いだった話

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【クリスマスは淋しい日】

私はクリスマスが嫌いだった。

クリスマスは、外国人の私に自分がひとりぼっちで淋しいことを思い出させる日だからだ。

北米でも、ヨーロッパでも、クリスマスの週は誰もが家族のところに帰省する。クリスマスは、離ればなれになっていた家族が集い、静かに過ごす日なのだ。丁度日本のお正月のように。

カナダに留学していたときには、帰省しない留学生もいた。そういう留学生仲間と集まって、パーティーを開いたものだった。

ところが大人になるとそうはいかない。

ヨーロッパに住み始めた頃は、ヨーロッパの年末年始の様子が物珍しくて日本には帰らなかった。クリスマスには南仏の友人の経営するオベルジュ(宿屋)に行き、外国人の友人たちと過ごした。

時は移り、その友人もオベルジュを畳むと、いよいよ私は行き場が無くなった。一度、暗く寒いジュネーブでクリスマスの週を過ごしたことがある。これには一度で懲りた。手持ちぶさたに街を歩いてみたが、お店も美術館も閉まり、街はしーーん。

こんな休暇は二度と過ごすまい!と決心したのは、冬中暗い雲の垂れ込めるジュネーブの気候のせいでもあるだろう。

ところがだ。ヨーロッパは年明けは元旦だけは祝日だが(私の知るフランスとスイスのこと)、2日からは通常営業。

これには参った。

なぜか私の体が付いていかない。どーーしても仕事モードになれない。😲 同僚たちはへいちゃらで仕事を再開しているのに。つくづく自分の体には、日本のお正月の三が日の習慣が染みついていると思った。

そして今、30年ぶりに日本の「クリスマス」。家族が揃う日ではなく、若い人たちはデートに、子供たちはサンタさんから貰うプレゼントに目をキラキラ。クリスマスの日に街が静まるどころか、賑わうのだ!😲

なにか、こういう現象は本末転倒のクリスマスという気がしないでもないが、まあいいか。クリスマスを文化のフィルターを通して翻訳すると日本ではこうなるんだろう。

私には,クリスマスは無く、お正月準備を進める人形町の商店街のたたずまいがあっぱれと目に映る(写真)。

これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

人形町年の瀬
人形町の年の瀬にクリスマスはない

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学びのポイント:「クリスマス」と言って頭に浮かぶものは国によって大きく違う。今日はあなたの思いがけない固定観念に気付く日に!

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30年ぶりに戻ったら (53) — あっと驚く”I don’t know”の使い方

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【じ、自分の言ったことでしょ!?】

あっと驚く”I don’t know”の使い方

先日、日本人は笑いをコミュニケーションの代わりに使うと書いた。あったあった、今日のミーティングでも。

先日何かの話の弾みで、私が「ボランティア活動(無償の社会奉仕)をやり過ぎたらフリーランスはお金を稼げません」と言ったとき、「あはは」と笑いで相槌を打った人がいた。きっと彼はサラリーマンだったのだろう。だからなぜフリーランスは無償の仕事をやり過ぎてはいけないのか、全く想像もつなかったんだろうと思う。笑われた方としては、”どうせ私の死活問題に興味が無いんでしょ”と内心少々ひがんだが。

誰にも答えに困る問いはある。相づちの打ちようがないことは外国の人にもある。

そういうとき、外国語ではどう反応するか?

私の経験では、ここで”I don’t know”が登場する。フランス語でも同様。

「さあ、、」とか、曖昧な笑いという便利なもののない、白黒ハッキリ付けなければならない文化圏では「知らんよ」と言うのだ。言っておくが、この言葉に他意はない。自分か知らないから「知らない」と言うだけなのだ。

これに気付くのに余り時間はかからなかった。

私「Janeは遅いわね。寝坊したのかしら?」
友人「I don’t know」
という具合。

でもこれには驚いた!
私「あなた、今言ったことはどういう意味?」
友人「I don’t know」

じ、自分の言ったことでしょ!?😨

I don’t knowとサラリと言って平然としていられる人たちを羨ましいと思う。ここまで自分中心に生きられるのだ!

こういう文化圏では、自分の言葉に責任を取ってハラキリなどするわけがないと思う。

これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

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学びのポイント:何かを尋ねられたらなにがなんでも白か黒か即答しなかればならない、という思い込みが私にはまだあった。しかし、ヨーロッパ生活でそういうときは「I don’t know」を使えばいいことを覚えてから,気持ちが少し軽くなった。
日本語でもいいから、今日は「I don’t know」を使ってみよう!

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30年ぶりに戻ったら (52) — 日本て際限なくきめ細やか

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【この手間を日本人は惜しまない!】

同じ日本人の私がこういうのもナンだなあとは思うが、時々「日本人て凄い!」と目を剥くことがある。

まず下の写真をご覧あれ。

ただの荷物タグ?日本ではそうかもしれない。しかし、こんなの私の知る限り、ヨーロッパじゃ考えられない。

先日羽田から神戸に飛んだとき。ラップトップをチェックインする旅行カバンの中に入れた。
神戸の空港で出て来た我がカバンを見てビックリ。いつのまにか、2枚意味ありげな紙がタグに追加されている。

1枚の紙には、「パソコンが入っているから取り扱いに注意せよ」ここまではいい。

2枚目を読んでビックリ😲。

「もしもあなたのパソコンが輸送中に何らかの毀損を受けていても当方の責任ではありません」

念には念を入れてある。そのために、荷物が私の手を離れてから2枚の紙(シール)を追加した人がいる。この手間を日本人は惜しまない!

パソコンをチェックイン荷物に入れられるかどうか、ヨーロッパの空港で混乱していたことがあった。

2017年夏のこと、ジュネーブ→アムステルダム→ロンドン ガトウィック→ジュネーブの旅をした。

出発点のジュネーブ空港ではいつもどおり何も聞かれなかった。私もそれがアタリマエと思って、マックをチェックイン荷物に入れていた。

ところが、アムステルダムの空港では、ダメと言われた。そんなこと言うのはあんたが初めてよ、と航空業界の常識をチェックインカウンターの係の人に教えても埒があかない。やっと閉めたトランクをチェックインカウンターの前で再びご開帳し、マックを取り出して機内に持ち込むバックパックに詰め替えた。ふう。😚

ロンドンからの帰路はアムステルダムで懲りていたので、もうこわごわだった。チェックインカウンターではトランクにマックが入っていることは何も言わなかった。寝た子を起こすな。
この食い違いは空港の問題か、路線によるのか、エアラインのポリシーによるものかは今もわからない。

とにかく、注意書きを2枚くっつけようと、重いマックをチェックインさせてくれるエアラインが私は好きだ。

これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

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学びのポイント:人生はあなたが大雑把でも結構続いていくもの。視点を高く持とう。

IMG_0189

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30年ぶりに戻ったら (51) — 英文ビジネスレターに上達するためのたった一つの秘密

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【怒りのエネルギーを使いなさい】

英語で仕事をして30年。あらゆるニュアンスのビジネスレターを書けるようになった。ほんと、これも量稽古。

今日は、むかあ!とすることが2件あった。どちらも英語でやり取りする人が相手。

このまま黙って引き下がるような私じゃない。30年間、何度も布団被って悔し泣きしてきたオンナの意地が廃れるではないか。

引っ越しの保険会社に向かって、「この賠償金額のオファーは何事か。理由を説明せよ。」

契約書の更新をオファーしてきた某会社に向かって、「これは私の業績をないがしろにするということか?あなたの会社のポリシーに反するのではないか?」

ここで気がついた、私は怒ったときほど良い英文レターを書く。そうか、怒りってエネルギーなんだ。

ヨーロッパでは書いたもので仕事をする。そういうところでは、同僚同士の争いもメールのやり取りになる。怒りのメールが二人の間を飛び交うのだ。

英語はビジネスに適した言語とつくづく思う。思ったことを率直に書くほどよく伝わる。

わたしの日本語メールに「あ!キツイ!」と思われた方、お許し下さい。英語の脳で日本語を書いてるんです。😨

これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

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学びのポイント:怒りはエネルギーだ。それをエンジンにして人生を肥やすこと。転んでもただで起きてはいけない。

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30年ぶりに戻ったら (49) — なぜ直接言わないの?

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【独り相撲をとらなくていいから】

この夏はアジア太平洋地域のプロのファシリテータの国際シンポジウムの準備に明け暮れた。

その中で、私や数人のボランティアたちは、自信あるプログラムを引き下げて色々な国から参加するファシリテータのセッションを担当した。一つのセッションに一人の日本人ボランティアが付く。アカウントマネジャーみたいなものである。

シンポジウム開会まで一ヶ月となった頃、ファシリテータたちに色々な連絡を取り始めると、返事の早い人、遅い人、返答のこない人、など個人差が出てくる。当然、日本人ボランティアたちは気をもむ。

セッション担当ボランティアたちとそういう情況を話し合っていて気がついた。こんな会話が多いのだ。

「Aさんは忙しいんだろうか?」
「Bさんは出張が続いていると言っていたが、、」

おお、ここにも日本文化が!😲

相手の内心をおもんばかり、率直、ストレートに言葉をかけるのを大いにためらうという心配りが、ビジネスにも顔を出している。

ヨーロッパの人なら、こういうためらいはない。

すぐに聞く。「お返事が遅れていますよ」

催促がましいと思われたくなかったら、「あなたの都合も尊重しますが、私にはいついつまでに○○の準備をししなければならないのです。」などという一文を付ける。

相手の内心は自分にはわからない、だから相手にものを尋ねてよい。

尋ねられた方もそのつもりでいるので、催促されて小うるさいとは思わない。

文化によってニュアンスの違いはあれ、日本と比べると大同小異だ。それが英語であれ何語でれ、ヨーロッパの言語を使うコミュニケーションの心構えだ。

これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

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学びのポイント:自分の知らないこと、わからないことは率直に尋ねよう。そこに相手を尊重する気持ちがあれば、相手の反応を怖がらなくていいのだから。

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30年ぶりに戻ったら (48) — どっちが清潔?

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【上には上が】

夕方、近所のスーパーマーケットで買い物を終え出口にカゴを返しに行ったときのこと。男性の従業員が、スーパーのプラスチックのカゴの中を一つ一つ拭いているではないか!😲こ、この清潔好きは、、、日本人て凄い!

それで思い出した。

日本を出て最初に住んだのはパリだった。週末の朝マルシェ(市場)に買いものに行く道すがら、買い物カゴとバゲットを手に持って歩いていく人々を見かけた。バゲットは袋に入ってもいなければ紙に包んでもいない。そのまんま。

ひゃーー!と思った私はパリ初心者だった。

パリ暮らしに慣れるにつれ、いつの間にか自分も同じことをしていた。

そんな私でも驚いた街がある。ダブリンのスーパーマーケットだ。パンを買うのに袋も何もない。欲しいパンを直に店のカゴに入れ、レジに持って行く。お客はレジにパンをポンと投げ出す。レジの人はそれを見て金額を機会に入力する。

ひゃーー!上には上がある!

これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

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学びのポイント:何かに一回呆れる度に自分が何を「これがフツー」と思いこんでいたかに気がつく。それだけがすべてじゃない、他のあり方もある、と気付くと肩の力がまた一つフッとぬける。

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