30年ぶりに戻ったら (18) — わたしを信じて!

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【 人を信じる国?】

家に引いたネットが安定しているので、繋ぎに使っていたポケットルーターを解約した。

ポケットルーターの名義人は母だった。それを買ったとき私は日本に住所がなかったので、契約できなかったのだ。やむなく母が契約者になった。

私が解約手続きをするためには、代理人証明書が必要だった。その用紙を見てビックリ!

母が私に委託したと証明するために、母の自署による住所、氏名の記入が必要だった。その用紙を持参する私の本人確認のために、私は指定された書類の中から二種類を証拠として持参することとある。運転免許証、または住民票、または何とかかんとか。

そんなに私を疑うの?

あんまり面倒なので、足の悪い母に事情を説明し、2人でタクシーに乗って解約手続きに行った。母には面倒をかけたが、自署の書類は不要で、母自身のIDは一つでよかった。それがまた国民健康保険証でいいというのだ。

はあ?ID確認するのに写真が無いカードでもいいんですか?

ああ、日本は人を信じる国なんだ。

こんなのもある。銀行に行って30年前に作った海外居住者専用口座を解約しようとしたら、30年前と全く同じサインをしてくださいと言われた。

はあ?サインは誰のものでも年月を経て変化するんですが。

そんなに私を疑うの?さっきパスポートも見せたでしょ?

本人確認はスイスでも色々な機会にあった。保険会社やクレジットカード会社に電話すると、まず氏名、住所、生年月日を聞かれた。聞かれる情報はいつも同じ。悪い奴がいたらこれでだませるな、と思いながらも、ほどほどに面倒で簡便なこの方法は現実的な解かなと思っていた。

そのかわり、サインの入った文書の効力は絶対だった。30年前と同じサインでなければ困ると言われたことはなかったが。

本人確認に念には念を入れるのは警察などのプロに任せ、日常レベルではほどほどにゆるい方が暮らしやすいのでは?

これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

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学びのポイント:あなたの周りにも単純化できることがあるかもしれない。見回してみよう。それはビジネスのアイデアになるかも知れない!

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