30年ぶりに戻ったら (14) — 学校給食は世界のアタリマエじゃなかった

【学校給食は日本女性の恩人だった】

私は、小学校には給食があるものと思い込んでいた。

パリに住んだとき、昼食に夫と子どもが帰宅するので主婦は働きに行けないという話を聞いた。

スイスも同様だった。

スイスのシングルマザーの友人は「それだけじゃないわ」と言う。彼女は、保育所の料金が高く、自分の給料の大半を取られてしまうと憤っていた。スイスでは女性は家にいるものということになっている。昼間子どもをどこかに預けて外出するのは金持ちの主婦のすることである。従って、保育所の料金は高額で良い、という考えがあるそうだ。

そういう実情を見聞して、私は日本の小学校の完全給食がどんなに女性の就労を可能にしているのか、初めて気がついた。

日本では保育所は大変不足していると聞いている。しかしそれが裕福な家庭の主婦のものという観念は日本には無いだろう。

そう考えるとき、日本も悪くないと思えるのだ。

これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

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シャンシー村の小学校の子供たち、夏休み前のプロモシオン(年中行事)

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学びのポイント:子どもの頃にアタリマエと思い込んだことは無意識の中に入り込んでいて大人になっても気付きにくい。人生に気づきはまだまだあると思って自分に向き合おう。

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