30年ぶりに戻ったら (10) — なぜ日本の衰退の原因がダイバーシティから透けて見えるのか?

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【力尽くでムキにならないと
ダイバーシティはできない】

ここまでブレのない、本気で本音のダイバーシティに対する考えを聞いたことがなかった。日本にもこんな経営者がいらっしゃるのだ!嬉しくなった。
興奮が醒めないうちに、私の主観で拾った要点をシェアします。(御注意、長文です)

先日カルビー会長兼CEO、松本晃さんのお話しを、リーダーシップ111(ワン・ワン・ワン)の会合で伺いました。

・ダイバーシティは会社の成長に不可欠。しかし私はフェミニストではない。
・ダイバーシティ推進は誰かの既得権益を奪うことになる。抵抗があるのは当然だ。だから力尽くで進めるしかない
・まず会社の文化を変えることから始めた。○「おはようございます」、×「お疲れ様」、全員「さん」付けで呼ぶ
・時代は変化した。かつての成功モデルだった「高学歴、高齢、男性」によるマネジメントは通用しない。「工業製品、大量生産、偏差値教育」は通用しないのに、日本は今でもそれを続けている。国の弱体化の原因だ。
・変革とは既得権を奪うこと。私は率先してそれを捨てた。人事権、個室、接待費ect.
・経営とはすべてのステークホルダーを喜ばせることだ。優先順位は、①顧客と取引先、②従業員とその家族、③地域社会、④株主
・経営を優しい言葉で言うと、世のため人のために(必要条件)、儲けること(十分条件)
・何を変えたか?仕組み、組織、人の順に変えた。まず社員にカルビー60年間の棚卸しをして貰った;①良いことだから続けること、②良いことだが出来ていないこと、③無駄だから止めること。
・古いものをまず捨てよ。それを温存したまま改革は出来ない。例えば就業規則を廃棄した
・ダイバーシティ推進委員会を社内に作った。2年交替、全員参加
・初の女性地域事業部長が誕生したとき、彼女に一つだけ命令した「4時に退社せよ」。他の社員も、女性から始まってその例に倣い始めた
・このように改革は上からでないと進まない
・ダイバーシティは企業成長のエンジンだ
・働き方の改革と同時進行が必要だ。長時間働けばモノを多く生産出来る時代は終わった
・「働く」とは何か?ーーあなたのクライアントは誰か?あなたのクライアントの抱える問題は何か?あなたはその問題を解決しているか?働くとはそういうことだ。それをしていないなら、あなたは働いていないのだ
・会社は社員に成果を求めている。社員の時間を奪うことではない。会議は不要。在宅勤務でもよい。成果が出ればよいのだ
・会社とは魅力的な人を作るところだ。そういう人々は良い仕事をする。すると会社は儲かる
・あなたのリーダーシップが会社を強くする
・リーダーシップには正解がない。決めてその通り実行するべし。うまく行かなければ、やり方を変えればよい
・強いリーダーの要素;伝える、決める、逃げない(結果に対して責任を取る)
・社員への感謝、認めること(賞賛すること)、報酬の三つのバランスが大切だ
・カルビーの「夢経営」について、これは積み上げではない。夢を持つこと!夢は持たないと実現しない
・仕事に男女差は全くない
・ダイバーシティの必要な理由を、社員に何度も丁寧に説明した。3−4年かかった。
・決して考えを変えない人はいる。そんなものだと思って進めよ
・女性登用の成果が出ると、人はそれを認め始める
・女性は昇進を望まない、登用する人材がいないというのはウソ。アサインすればよい
・カルビーでは女性役員の登用から始めた。(下から積み上げではない)。登用して育たなければ役員から外せばよい。その点は男女とも同じことではないか?
・私は成果主義だ。時間も金も無駄に使わない。通勤時間は無駄だ。給料は投資、社員成長の源泉だ
・私は経営者としてダイバーシティを進めないと会社が弱くなるのでやってきた。組織が存続するのは従業員とその家族のために必要だ
・女性は人口の半分だ。女性を活用しなくて会社はやっていけない。ゴルフするのに、右手だけで打てますか?
・ダイバーシティとしてなぜ女性に主眼をおくのか?それは女性が充分に使われていないからだ
・性差は当然ある。均質な集団に異物の入るやりにくさはある。それを乗り越えなければ経済は成長しない。会社も成長しない。顧客、社員、地域社会、株主に対し責任を果たせない。
・現在カルビーは59点までは行った。改善点はある。しかし合格点までは行ったかなと思う。

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ヨーロッパのダイバーシティ、「あなたは何人?」と言う質問が意味を持たない

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学びのポイント:企業や、組織にとってのダイバーシティ推進とは一人一人の個性を生かす経営を意味する。ダイバーシティ推進は、すでに煮詰まり日本経済衰退の原因となっている同質社会を変え、新鮮なエネルギーを吹き込むために必須の方向だ。

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30年ぶりに戻ったら (8) — ここは日本だなと思うとき、台所編

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【日々の暮らしぶりも大きく違う】

ここは日本だなと思うとき、台所編

(1) 食品用プラスチックフィルムのラップを切るとき

日本製のラップは大して力も入れず切り口も鮮やかにスラリと切れる。
大して貼り付き力もないラップを切るために、ギザギザの付いた弱い金物の刃をだましだまし使っていた日々が遠くなる。

(2) ドレッシングやお醤油のボトルを保護するプラスチックフィルムをがむしゃらに取ろうとするとき

今でもつい、商品の入った容器にツメを建てて開けようとする。その時だ、「開け口はここから」という遠慮がちな表示が目に入るのは

ああ、ここは日本だった。包装紙には必ず「ここからお開け下さい」という表示がある。あるに決まっている!ここは日本なんだから。

そんな表示を探す習慣などすっかりなくした30年間の欧州生活だった。

(3) 八百屋の店先で、4本づつ綺麗に束になり、更にプラスチックのケースに入ったグリーンアスパラガスを見る時

日本ではアスパラをこんなに小さく小分けにして食べるの!?これっぽち、一体どう料理するんだろう?

ジュネーブでは毎年この季節になると近郊の農家の作った朝採りのグリーンアスパラガスが,近所のこれまた農家の経営する八百屋にうわっと盛られて並ぶ。お客が注文するとお店の人はそのアスパラガスをわしづかみにして取り上げ、重さを量る。

私にとってアスパラガスは白も緑も、八百屋の店先にどーんと置かれ、わしづかみにして半キロ、1キロと買っていく初夏の野菜だった。

これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

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学びのポイント:日本では何かと細かいところに神経が行き届いている。そこだけに注目しないよう、全体にも目を向けるよう注意しよう。

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30年ぶりに戻ったら (7) — DIYショップに噴き出すエネルギー

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【わーー、日本て凄い!!】

カビ退治から始まった私の日本生活。今日はDIYセンターに資材を買いに行くところまで漕ぎつけた。

わーー、日本て凄い!!

DIYセンターとホーカーズセンター(シンガポールの屋台集団)が同居している!😳😲
お店の品揃えはハンパなく、一軒の家が建つほどの資材と用具と部品に圧倒された。
その上の階には、それはもう多種多様なおいしいモノを安い値段で楽しめる広大なオープンカフェテリアが、買い物に来た人々を待っている。

こんなのスイスにはあり得ない!

人口830万とこぢんまりしたスイスに長く住んだせいだろうか、日本にあるモノや設備が何でも大規模に見えてしまう。

それに日本の食べる物の気前の良さ。こんなに美味しくて安くていいの?

これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

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学びのポイント:生活密着ビジネス集まる日本人の噴き出すエネルギー量には圧倒されるものがある。それを経済再生に結び付けられないか、考えて見よう。

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30年ぶりに戻ったら (6) — トイレは一つ?

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【これもすっかかり忘れていた】

先日、東京に出たときのこと、一人でとある小さなお店に入り、昼ご飯をしました。そのお店のトイレを借りに行ってヒエッ!トイレは一つで、男女のマークが付いてる。

えっ、男女共用トイレ?!😲

あーーそうだったそうだった、日本はそうだった。

記憶を辿って、自分を落ち着かせた。

スイスでは、公共の場所(人の出入りする場所という意味)のトイレは男女に分かれている。これはそうしなさいと法律(か何か)で決まっているそうな。私はすっかりそれに慣れていた。

これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

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学びのポイント:何かに「えっ!?」と思った時はチャンス!そこに自分の無意識の思い込みがある。それは良い悪いとは別の話だ。

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30年ぶりに戻ったら (9) — 日本の国際化も進んだなと思うとき

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【これが世界のアタリマエなんだったと思い出す】

あさってはいよいよ光が家に来る、これで途切れ途切れのネットとおさらばじゃ、ネットサーフは思いのまま、Zoomも途切れないでずっとネットミーティングにいられる!この日を待っていた、2週間の日々 ーーと喜んだのも束の間、

「オタクには光ファイバを引き込めません」

電話会社からの通知に怒髪天を突いた私は、30年ぶりの日本を十分に理解していなかったのだ。

ま、まさかあーー!😱
家に1Gが来ない!?、ケーブルは近所に張ってあるじゃないさ?

電話会社のコールセンタと、私の申し込みを受け付けたショップと代替案として提案された別の会社と、その三者を電話で行ったり来たり。これで私の午後は終わった。

日暮れと共に気持ちを落ち着けて考えた。
私は日本に過剰な期待をしていたのだった。

ネットの王国日本、Eコマース花盛りの日本、
律儀で緻密な仕事をする日本の人々、
時間を守る日本の人々、というイメージを
私は無邪気に鵜呑みにしていた。

これがパリならこんなドタバタは日常茶飯。いちいち怒るより、マロニエの若葉を愛でながらカフェのテラスでワインをすするのが幸せな生き方というもの。

ジュネーブでもこういうことは起きた。ネット会社が解約請求をずさんに読んで、最もネットの必要な引っ越しの日にネットを止めようとしたり。
なぜ私は、日本ならそういうみっともないことはないと無意識のうちに信じていたんだろうか?

なぜ日本にだけ、そんな期待をしていたんだろうか?

日本も国際標準になってきたんだ。これが日本でなければ、そんなことは当たり前だもの。

これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

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ソファは友人の手に

 

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学びのポイント:自分が怒ったときはチャンス!何かに対する過剰な期待をしていたのかもしれないと、一歩引いて考えてみよう。自分の無意識の思い込みが見えてくるかもしれない。

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30年ぶりに戻ったら (5) — スーパーマーケットデビュー

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【カードはビジネスだけでなく】

ぼちぼちスーパーマーケットデビュー。

お店ごとに「○○会員カードをお持ちですか?」「××スタンプカードをお持ちですか?」と聞かれる。

既に5-6枚たまった。この勢いだと1年後には100枚を越すのではないか?

日本はカードのクニだ。名刺だけの話ではない。

方やスイスでは大きなスーパーのチェーン店は全国に二つ。どのお店に行っても同じものは同じ値段で売られていた。

そのスーパーにも△△カードはあったが、大してお得感はなかった。

スイスに移った当初は、スイス人てケチだなー、商売を知らないなーと思ったものだった。
これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

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学びのポイント:カードでもなんでも、日本人のすることは細かい点まで徹底しているところがある。これも日本人の一面と思って観察を楽しもう。

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30年ぶりに戻ったら (4) — 国際引っ越しの後、最初にすべきこととは?

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【再びモノを捨てる日々】

時間があると家に溜まりに溜まった、今となっては不要になったモノを捨てています。ヨーロッパを出るときも、多くのモノにお別れしてきました。それを日本に着いてまた同じことをしている!

今度は、自分が暮らし仕事するスペースを作るために、そして2ヶ月後に船便で送られてくる段ボール箱32個の自分の荷物の置き場を作るために。

今の家の広さは前の家の半分ほど。そこに母が一人で住んでいました。それでもまあ、よくもこんなに溜まったというほど、モノが収納されています。本人もすっかり忘れたモノが多い!😲

ヨーロッパから来ると、日本は隙間を見逃さない、モノの収納の知恵に溢れているように見えます。ベッドの下に置く引き出しとか、押し入れの隙間にピッタリはまる衣類ケースとか。

日本は収納のクニ。

ヨーロッパでは特に広い家に住んだわけではありません。でもそこまでモノの収納に躍起にならなかったな。

これはどちらが良い悪いという話ではありません。世界はこんなもんだということで。

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学びのポイント:心の離れたモノは手放そう。それはあなたとモノとの卒業だ。そして人生の次の一歩を踏み出そう。

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