「ボクが居眠りしてました。」でもあやまらない。ヨーロッパ人を読み解く

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【”謝る”というカルチャーの違い】

あなたは、「済みませんがーーーをしてくだしますか?」「申し訳ありませんが、もう一度お電話をいただけますか」「遅くなって申し訳ありません」などなど、謝る言葉をたくさん使っていませんか?

ところがここヨーロッパは違います。

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晴れた昼下がり午後2時半頃、交通事故に遭った。

麦畑の中を行く田舎の一本道。私がいつものようにクルマを走らせているとセンターラインを越えて突然対向車が突然真正面に突っ込んで来た。

信じられなかった。

ハンドルを右に切って避けようとしたが避けられず、ガシャーン!(ヨーロッパではクルマは右。皆さん、御注意を)

目撃した人が二人、直ぐにクルマを停めて私の側に来てくれた。

私はガラスのかけらを前身に浴びたため、道路端の草むらに腰掛けることもできなかった。無数のガラスの破片が肌に食い込んで痛かった。

対向車の運転手は24歳のロドリゲス君。彼は業務時間中だった。

そこで面白かったこと。

“Ca va?” (大丈夫?) 彼から私への最初の一声だった。

だけど衝突の原因を作ったロドリゲス君は終始私に一言も謝らなかった。

私は驚かない。「ああ、やっぱりね」と思っただけ。なにせ私はカナダに2年、欧州に28年。いよいよ深刻な事態が起きたとき,欧米の人は謝らないということを骨身にしみて知っている。

彼は居眠りしてたとすぐに自分で言ったから、黒白はハッキリ。私はそれで良いと思った。

と言ってしまうとこの話はここで終わるが、もう少し続けさせて欲しい。

ロドリゲス君が日本人だったら、まず、真っ先に謝ると思う。自分が居眠りしていたと、彼は私にも、目撃した二人の人にも言っていた。現場に来た警官にもそう言ったんじゃないかな?私は聞いていなかったけれど。

だから彼には自分は悪くないと言い張るつもりはなかったと思う。

なのになぜ謝るという発想がないんだろう?

それは彼だけじゃない。以前カナダに住んだときにもそう思うことが度々あった。

欧と米とは違うけれど、敢えて欧米とここでは言おう。欧米人と日本人とでは「謝る」と言う感覚が全く違うと思う。欧米では謝るということ自体に日本ほどには大きな意味が置かれていないように思う。

ところが日本はその反対のよう。たとえ自分が悪くなくてもまず謝っておく。

だってこの場合、ロドリゲス君が私に謝ってどうなるというのだ?

それよりも、彼がそれこそ隠し立てもせずに自分が居眠りしていたといったことの方が意味を持つ。これで、私への賠償金は彼の方の保険会社が負担することになるんだから。

私もロドリゲス君に「謝りなさい」と言おうとは思わなかった。事故のショックで気持ちはヨレヨレだった。そう言うときに美辞麗句はいらない。

ただこの機会に異文化観察をさせて貰った。

IMG_0110
私の愛車はこれで廃車に

 

 

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投稿者: Yoshiko KURISAKI (栗崎由子)

I am Yoshiko Kurisaki, Japanese, executive consultant specializing in cross-cultural management between Europe and Japan. Being based in Geneva, I travel between Europe and Japan. Culture may be a stop factor in business. That said, if you go beyond that, culture is a vaIuable source of inspirations and innovation. I help European businesses to turn cultural barriers to innovation.   栗崎由子(くりさき よしこ)、ダイバーシティ マネジメント コンサルタント。二十余年間欧州の国際ビジネスのまっただ中で仕事をしてきました。その経験を生かし、日欧企業むけにビジネスにひそむ異文化間コミュニケーションギャップを解消し、国籍、文化、性別など人々の違いを資源に変えることのできるマインドセットを育てるための研修やコンサルティングを行なっています。文化の違いは”面倒なこと”ではなく新しい価値を生み出す源泉です。日本人の良さを国際ビジネスに生かしながら、違いを資源に変えて価値を創造しましょう。ジュネーブ在住で、日本とスイスを往復しています。

“「ボクが居眠りしてました。」でもあやまらない。ヨーロッパ人を読み解く” への 2 件のフィードバック

  1. 栗崎さん、大変でしたね。物理的ダメージは保険会社に頼むとして、心理的ダメージからの回復を祈ります。

    実は逆の経験があります。長時間炎天下、まったく動かない渋滞に入ってしまい、注意力散漫になっていて、ちょっと動いた時に前の車にぶつかってしまったのです。お互い時速5キロもありませんでしたから、幸いよく見れば傷がある、という程度の小さな事故でした。車をおりて傷を確認し、まず「Sorry aout this」という言葉が口から出ました。それに対し、オランダ人の相手は、「へ?ソーリーって?何で?」という対応でした。その次に、車を脇にとめて事故報告書を書こう、と言ったら、「そうそう、そうこなくっちゃ」という感じ。わたしが後ろから衝突したのだから、非はわたしにあることは確かで、双方の保険会社が処理してくれる、というストレス度の低い事故でしたが、起こってしまったこと、迷惑をかけたこと、不注意だったこと、などに条件反射のようにまずはソーリーと言う日本人のわたし。在欧30年にして、今なお異文化世界に住んでいる、と思い出さされた出来事でした。

    1. 加藤さん、
      私が同じ立場だったらどうするかと考えてみました。
      きっと反射的に、まず謝ると思います。この場合追突ですから、100%私の非ですものね。
      いまだに異文化に住んでいるという、加藤さんの実感もよくわかります!私も在欧28年、芯から日本人なんですね。

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