欧州における医療・健康分野でのICT利活用事例

欧州では、医療サービスに関する情報システムの相互運用性を可能にする技術として、ICTは、異なる国、医療行政単位をまたがり活用されている。本稿では、そのような相互運用システムの代表として、患者データの多国間流通と利用を可能にすることを目指す、スマート オープンシステム (Smart Open Services for European Patients,epSOS)、病院情報システムのパイオニアであるジュネーブ大学病院の患者情報統合ネットワーク(The Clinical Information System, CIS) 及び、患者を中心に、様々な医療サービス組織のデータ標準に留意して作られた、オランダの血栓症ディジタル・ログブック (Thrombosis Digital Logbook)を取り上げ、医療現場の必要性を中心に据えた、ICTの医療、健康分野での活用を考察した。

この3つのケースから、異なる所在地、機関に所属する利用者の相互接続と、市販のICTを利用し低コスト化を図ることとが医療分野でもICT利活用の潮流であることが分かる。利用者に役立ち、使いやすいシステムを作る為には、利用者とICT技術者との共同作業が不可欠である。

キーワード: 欧州、医療、ICT、電子処方箋、病院内情報システム、相互運用、事例、スマートカード、HL7、ID, セキュリティ管理、オープンシステム 現場の知、epSOS, Digital Logbook

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